魔法と童話とフィアーバの豪傑

くすのき

愉快な双子の説明会/1


「新入生こちら、こちらへー!」
「在校生は大人しく教室で待っててね!」

ふたつに縛った桃色の髪を揺らし、人集りの前に立つ女制服に身を包む二人の生徒。学年ネクタイは緑色、つまり二年生である。そのネクタイには銀色に光るピンが付いており“それ”はこの「グローリー魔術学院」の生徒会役員を示すものであった。

皺のない新品の制服に身を包んだ新入生を前に桃色の髪の二人は困ったように笑った。
それは好奇心の目で窓から身を乗り出して新入生を観察する在校生達だ。大人しく教室で待てないのか。
パン!と手を叩くと少しざわついていた新入生も静かになり、片方の少女は口を開いた。

「はい!じゃあ取り敢えず話をするから聞いてね。まず自己紹介、私はマリア・チェレスティーノ。」
「で、ボクがロベル・チェレスティーノ」

桃色の髪の少女、もといマリアと名乗る少女、そしてマリアに続くのは一人称が“ボク”のロベル。
二人のローブから揺れるスカートがちらりと見える。その瓜二つの顔は二人曰く双子だからだという。
見分け方と云えば二人の瞳の色くらいである。右が赤色、左が青色の瞳を持ったのがロベル。右が青色、左が赤色の瞳を持つのがマリアだ。
それ以後はほぼ同じで見分けがつかないであろう。
 
「はい!取り敢えず君達にはまずクラス割り、その後に寮の部屋割りを説明するよ!」

ロベルが一番後ろまで聞こえるほどの声量で説明を始めた。その説明に新入生一同は緊張の面持ちで話を聞く姿勢をとった。


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