四獣神

狗井 ケモケモ

番外編 白の日記

私の名前は白。今日から印象に残ったことを日記をつけることにした。

水無月   21日

朱雀さんと出会った日より前のことはよく覚えていない。
しかし、あの日のことは私の人生を大きく変えた。
最初こそ私を妹にすると言われて逃げなければ!と思ったが、その瞳は邪な考えをしているようにはみえなかった。服も買って貰えたし、ご飯も食べさせて貰った。しかし、その傍らには女性がいた。
まだ人を好きになったことのない私でも、その女性が朱雀さんのことを好いていることに気づいた。
その事に気づいた私は体のどこかが痛むのを感じた。
後になって気づいたけど、私は嫉妬してたんじゃないかと思う。

水無月  25日

朱雀さんの家に住むことになった私はせめて、家事ぐらいはできるようにしようと思ったが、朱雀さんがテキパキと進めるので、手伝えなかった。
朱雀さんに相談して、手伝わせてください!とお願いしたらすぐに「いいよ。」と言われた。それに、なぜか目に涙を少し貯めていた。それについて聞こうとしたら「じゃあ早速ご飯作ってみてくれ、その間に洗濯しとくから。」と言われた。
初めて料理をするから、時間がかかった。
結果としては成功したけど、何かが物足りない気がした。

水無月   30日

今日は、朱雀さんから少し出かけると言われた。
少し悲しかったがご飯を作りおきしてあると言われどうでもよくなった。朱雀さんが作る料理は世界一美味しい。
午前中に洗濯や掃除をした後、時計を見たら、お昼ご飯になる少し前になっていたので、料理の勉強をすることにした。
お昼ご飯を食べ終わった後、玄関から扉をノックする音が聞こえた。誰かと思い窓から覗くと、私に服を買ってくれた女性だった。玄関を開けると「スーちゃんはいる?」と聞かれ、いないと答えるとその女性...レヴィアさんは「いないならしょうがないか~。...白ちゃんは新しい魔法を覚えて見る?」と聞かれた。
冒険者というのは、死と隣り合わせと聞いている。
なら、新しい魔法を覚えて生存率を高めた方がいいので、私は「はい!」と答えた。

水無月  31日

今日は幸せな日だった。
私にユニークスキルができたこと。同年代の友達ができると言われたこと。ご飯がとても美味しかったこと等たくさんあった。
だけど、その間冒険者としての仕事はどうなるのかな?

文月  13日

今日から学校生活が始まった。最初こそは初めて見る人に緊張しながら過ごしたが!みんないい人だった。
怖い顔の人もいたけど、猫が好きと言っていた。
人は見かけによらないなと初めて思った。

文月   16日

学校生活にも慣れて朱雀さんが授業をしてるときにふと悪寒がした。朱雀さんが教室の外に出て少しすると突然、世界に純白の光が覆い尽くした。すぐに元の景色に戻ったが、なにがなんだか分からないうちに真上から轟音が鳴り響いた。窓から顔を出して音が聞こえた方に目を向けると、朱雀さんと四人の人影が見えた。四人を相手に意図も容易く攻撃を捌きながら的確に攻撃を加えていく。改めて朱雀さんがすごいと認識した日だった。

文月   18日

今日は、クラスのみんなと海にやって来た。初めての海にワクワクしたけど、黒くて、太くて、大きい何かが邪魔をしてきたので、風魔法で倒した。
触手がなんだか美味しそうだったのでたこ焼きを真似して作った頃に朱雀さんが帰って来た。少し熱かったのかやや涙目になりながら美味しいと言ってくれた。
褒めてくれたのでとても嬉しかった。

「今日はこれでおしまいかな?」
「白さんや、まだたこ焼きあるからどんどん食ってくれ。」
「は~い♪」


夏休みはまだ始まったばっかり!みんなといい思い出作れたらいいな♪



あっどうも作者の狗井 ケモケモです。
致命的なミスを前回してしまいました。
文月と書いたつもりが、睦月と書いていました。
夏だから7月の文月なのに、1月の睦月を書いてどうするよ!と思いました。
今回は、白が普段どう思っているのかというのを日記という形で書いてみました。
番外編は1000~2000字ぐらいを目指しております。
次回は、「鬼!悪魔!朱雀さん!」です。
では、次回お会いしましょう。それでは、バイバイ!

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