黒衣の虹姫

陸奥ユウト

Ep22

  リリーとリーフィアを助けた後、迷宮ダンジョン内に時々ある安全地帯セーフティエリアで話をしていた。

「改めて自己紹介するね。私はリリー。Cランクで見ての通り剣士よ」

「妹のリーフィアです。ランクはDで風魔法と治癒魔法が使えます」

「私はティアレス。一応魔法剣士?みたいな感じかな。頭に乗っているのが従魔のウォルス」

  簡単な自己紹介を終えると、リーフィアが質問をしてきた。

「ティアレスさんってどうしてソロなのにそんなに強いんですか?」

「うーん、何か特別な事をした訳じゃないよ。冒険者になる前からずっと魔法の練習をしたり、父さんに剣術を教えてもらったりしてただけだよ」

「それは私達も冒険者になるために9歳から14歳までの5年間はやりましたよ」

「私は…………少なくても10年はやってたかな、魔法も剣術も」

(魔法は生まれてから10日経たずに始めたけどそんな事は口が裂けても言えないね……)

「私達の倍……既にそこから差がついているのね」

「そんなに幼い頃からやってるって事は、貴族とかそういう家の生まれですか?」

「いいや、普通の農村の子供だよ。父さんは冒険者だったから憧れて冒険者を目指したんだ~。二人はどうして冒険者になろうと思ったの?」

「ティアレスと同じで憧れてだよ。何かカッコイイじゃん!女冒険者って」

「私はお姉ちゃんと一緒に居たいからです」

  その後も色々な話をして体が休まってきた頃……

「ねぇ、ティアレスってこの後どうするの?」

「取り敢えず第15階層を突破したら一度王都に戻るつもりだよ。それ以上先はもっとランクを上げてから挑戦するつもりだし」

「それならさ、15階層突破まででいいからパーティーを組んでくれない?私達だけだとちょっと不安で……」

「私は別に構わないけど、いいの?」

「勿論‼」
「はい、宜しくお願いします、ティアレスさん」

  こうして、第15階層突破までの間、二人の仲間が増えた。二人で第13階層まで来れる実力があるから心配事は少ないだろう。







「っ!止まって」

「どうしたの?」

「ここから10メートル先に魔力反応が三つ。この魔力は……マンイーターだね、どうする?」

「戦おう、レベルアップと互いの実力を知るために」

「分かった。戦闘準備は……」

「万端だよ!」
「大丈夫です!」

「よし、じゃあ、始めようか!」





  皆さん、クリスマスはどう過ごしましたか?
  作者は家族と一緒に過ごしました。
え?恋人?ソンナヒトハシリマセン



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