花嫁シスター

pure rice

いつもと違う朝

________  ピピピピッ  、、 ピピピピッ 、



AM 6:15  、いつもこの時間に

私の携帯は規則正しく音を鳴らす 。

6:15  なんとも微妙な時間 。

本当は6:30に起きるのだが、間の15分は

少しのびーっとしたり ダラダラしたり

携帯をチェックする時間に使っているのだ 。



この15分が永遠に続けばいいのに 。なんて

思っている。

朝礼が始まるのは朝の9時 。

だが家から学校までは1時間も掛かるのだ。

だから、少し早起きをしなくてはならない。



母「 のの おはよう 」


私「 おはよお母さん 」




紹介遅れました 。私は 田山乃々香 。

お母さんと二人暮らし 。

お父さんは私が生まれた時にはもういなかった。

私にはお兄ちゃんがいるみたいだけど

名前も顔も分からない 。

お母さんに聞こうて思ってもなかなか聞けなくて。

気づいたら高校生になってた。だから、

お兄ちゃんの存在なんて考えることも無かった 。



母 「 それじゃあ、お弁当ここに置いてるから忘れずにね!じゃあ、お先に! 」


私 「 気をつけてーねー 」



母は毎日朝が早い 。でも帰りは私より遅い 。

母は何年経っても頑張ってる。

辛い顔一つ見せずに女手一つで私を

育ててきてくれた 。だから私も

いつかお母さんになる時は 絶対に

お母さんみたいになろうて思っている 。



そんなことを考えていたら

家を出る時間まで10分になっていた 。

あとは着替えと歯磨きをしなきゃ





バタバタ準備を終えて 家を出る 。

今日もいつものように電車は満員 。

もうこれ以上 人が入らないというのに

我こそはと言わんばかりに

無理矢理 乗り込もうとする 。



________  諦めなよ、ほんと、



このままじゃ電車が 爆発しないだろうかという

人の数が電車に入ったところで

ようやく電車は動いた 。



いつもは 入り口の近くの端っこに

いるけど今日はその場所が取られてしまった

人が多いところは なるべく端っこに行きたいタイプ 。

だから今日は 真ん中付近かな




周りは サラリーマンばかり 。

あぁ、イケメンな人に囲まれたいのになあ

なんてくだらない妄想をする 。

電車が斜線を走るたびに電車が傾く 。

その度に サラリーマンのおっさんが私に当たる 。



________  ほんっとやだ 。



かなりの面食いな私は おっさんが苦手 。

昔、バイト先でこんなことがあったから。

居酒屋で少し休憩をとっていた時に

お手洗いに行くと 男性トイレから出てきた

おっさんが ニヤニヤしながら近づいてきて

胸を触られてしまったのだ 。

あまりにもキモすぎて 悲鳴をあげてしまった。



結局 その男性は痴漢ってことで

警察に連れていかれたんだけど …

それがトラウマでその日でバイトを辞めた 。

今は別のカフェでアルバイトをしている。




あとひと駅だ 。やっと降りれる 。

そう思ったその時 。



________  ふわっ 。



自分のお尻に違和感を感じた 。

鏡を見ながら身だしなみを整える振りをして

後ろを見てみると、おっさんと目が合って

ニヤリとされた 。

私は駅についた瞬間に ちょうど同じ駅で降りた

おっさんを呼び止めた




私 「 さっき、お尻触りましたよね? 」

男 「 ごめんね?つい当たっちゃって でも 可愛くて興奮したよ 」



怒りと鳥肌がMAXになったところで

私は大声で 「 この人痴漢です!!!!! 」

と叫んだ 。



その声を聞いた警察官が走ってきて

おっさんを捕まえた 。



警 「 大丈夫ですか?!!… ちょっとおっさん!!!話させてもらうぞ!!こっちこいや!! 」



来てくれた警察官は なかなか若い 。

下手したら同い年なのかな?ていうぐらい 。

それに 、、イケメン 。

なんだかキュンてきちゃった 。



これが始まりだったのかな?

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