Endless・Magic〜終焉に近づく魔法はやがて永遠に終わらない悲劇の幕開けなのかもしれない
FirstMagic14.5
そこは、あの時と同じ景色が広がっていた。
 僕はあのあの、深い睡魔に突然襲われ現在は眠りについているはずだ。意識は途絶え、こんな感覚は夢としか言えない。しかし何かが違う。
 この空間はどこかこの世のものではない気がする。しかし夢であるのなら話は早いが頬をつねってみると若干の痛みが…生じない。やはりこれは夢なのだと思っていると何かの声がする。
 『藤井黒江、よく僕の力を受け継いでくれたね。君の活躍はここから見ているよ』
 突然声が頭に響く。その場に存在はないはずなのに聞こえてくる。
 『あれ、分からないかな?そう言えばあの時は契約のために少し声を低く調整していたからね、無理もないか』
 その声は妙にはっきりとした、女性のような声だった。これも「魔法」かなと思って受け流す。
 「貴方は誰ですか?」
 『そうだね、改めて自己紹介と行こうかな。僕は「星刻の時計」、君と契約した「古代魔法具」さ」
 「はい?」
 突然その声の主が自らを「星刻の時計」と告げたことに驚いたが、また別の意味でも驚いた。
 「あの聞いてもいいですか?」
 『うん、いいよ。何かな?』
 「貴方は…何者ですか」
 『だからさっきから言ってるでしょ。僕は君の契約した『古代魔法具」、「星刻の時計」。最高の時計技師の魔法使いによって作られた時を超越した真なる物。僕はそれに宿る、君たちの世界で言う魂のことだ』
  頭が壊れそうになる。つまりこの声の主は「星刻の時計」に宿る、魂でそれが僕に話しかけている。そうゆうことなのだろうか?
 「なんとなくだけど理解したよ。でもなんで僕に話しかけているの?」
 『それは君の意識が今肉体から離れているからだよ。もちろん死んでいるわけではないから安心して。分かりやすく言うと、今君は夢とは少しだけ違う空間にいる。そこでなら僕は君と話せるから今こうして君と話しているんだ。分かるかな?藤井黒江』
 「少し説明が不十分だけど、これが「魔法」による産物なのは理解したよ」
 『まあ、そんな感じで分かっていてくれていいから。そうだまずは一つだけ言っておくよ、僕がこうして話していられるのにはそれが「星刻の時計」と言う特別な「古代魔法具」だからだよ。だから他の「古代魔法具」とは少しだけど違うからね。それだけはあらかじめ分かっていて欲しいんだ』
  「分かったよ。それじゃあ僕もお願いがあるんだけど、僕のことは黒江って呼んで欲しいな」
 『分かったよ。じゃあ僕のことも、そうだな…エルって呼んで欲しいな。むろん変身には「星刻の時計(エルファスト)」って言わなくちゃならないけど、ここでならそうやって呼んで欲しいな』
 「分かったよ。エル」
 そう呼びあった。未だにこの空間のことがよくは分かっていないけど、分かったことがある。それは「星刻の時計」」が楽しんでいることだけだ。それで十分だった。
 『おっと、もうこんな時間。黒江、君はもう戻らないといけないよ。この空間には滅多には入れないけど、また話そうね』
 「えっ、そんなあっさりしてるの」
 一拍置いて、次の言葉が返ってくる。見えないけれどそれは暖かい感じだった。
『だって僕と黒江はいつも一緒じゃないか。これからも共に戦おうね。「終焉」から皆んなを守るために』
 そう聞こえた所で、僕の意識は再び、深い闇へと落ちてゆく。今度は意識が戻って。
 僕はあのあの、深い睡魔に突然襲われ現在は眠りについているはずだ。意識は途絶え、こんな感覚は夢としか言えない。しかし何かが違う。
 この空間はどこかこの世のものではない気がする。しかし夢であるのなら話は早いが頬をつねってみると若干の痛みが…生じない。やはりこれは夢なのだと思っていると何かの声がする。
 『藤井黒江、よく僕の力を受け継いでくれたね。君の活躍はここから見ているよ』
 突然声が頭に響く。その場に存在はないはずなのに聞こえてくる。
 『あれ、分からないかな?そう言えばあの時は契約のために少し声を低く調整していたからね、無理もないか』
 その声は妙にはっきりとした、女性のような声だった。これも「魔法」かなと思って受け流す。
 「貴方は誰ですか?」
 『そうだね、改めて自己紹介と行こうかな。僕は「星刻の時計」、君と契約した「古代魔法具」さ」
 「はい?」
 突然その声の主が自らを「星刻の時計」と告げたことに驚いたが、また別の意味でも驚いた。
 「あの聞いてもいいですか?」
 『うん、いいよ。何かな?』
 「貴方は…何者ですか」
 『だからさっきから言ってるでしょ。僕は君の契約した『古代魔法具」、「星刻の時計」。最高の時計技師の魔法使いによって作られた時を超越した真なる物。僕はそれに宿る、君たちの世界で言う魂のことだ』
  頭が壊れそうになる。つまりこの声の主は「星刻の時計」に宿る、魂でそれが僕に話しかけている。そうゆうことなのだろうか?
 「なんとなくだけど理解したよ。でもなんで僕に話しかけているの?」
 『それは君の意識が今肉体から離れているからだよ。もちろん死んでいるわけではないから安心して。分かりやすく言うと、今君は夢とは少しだけ違う空間にいる。そこでなら僕は君と話せるから今こうして君と話しているんだ。分かるかな?藤井黒江』
 「少し説明が不十分だけど、これが「魔法」による産物なのは理解したよ」
 『まあ、そんな感じで分かっていてくれていいから。そうだまずは一つだけ言っておくよ、僕がこうして話していられるのにはそれが「星刻の時計」と言う特別な「古代魔法具」だからだよ。だから他の「古代魔法具」とは少しだけど違うからね。それだけはあらかじめ分かっていて欲しいんだ』
  「分かったよ。それじゃあ僕もお願いがあるんだけど、僕のことは黒江って呼んで欲しいな」
 『分かったよ。じゃあ僕のことも、そうだな…エルって呼んで欲しいな。むろん変身には「星刻の時計(エルファスト)」って言わなくちゃならないけど、ここでならそうやって呼んで欲しいな』
 「分かったよ。エル」
 そう呼びあった。未だにこの空間のことがよくは分かっていないけど、分かったことがある。それは「星刻の時計」」が楽しんでいることだけだ。それで十分だった。
 『おっと、もうこんな時間。黒江、君はもう戻らないといけないよ。この空間には滅多には入れないけど、また話そうね』
 「えっ、そんなあっさりしてるの」
 一拍置いて、次の言葉が返ってくる。見えないけれどそれは暖かい感じだった。
『だって僕と黒江はいつも一緒じゃないか。これからも共に戦おうね。「終焉」から皆んなを守るために』
 そう聞こえた所で、僕の意識は再び、深い闇へと落ちてゆく。今度は意識が戻って。
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