ふわっとした異世界の作り方
第4話:神話を設定しよう
数多くのファンタジー作品を見ているとしっかりした神話を汲んでいる作品があまりありません。
異世界トリップ物だと中世暗黒時代のキリスト教をモデルにしたような一神教で、亜人などを迫害している。または宗教家が堕落して腐敗と汚職にまみれている程度だったりします。
神話を作る理由の一つとして、現実世界の過去の時代世界は神秘に包まれていました。
今なら台風や天気などのメカニズムが科学的に解明されていっていますが、古い時代は解明されず謎でした。そういった謎に理由付けに神話が使われました。
雷が起きるのは天空の神の怒りだったり、麦が実るのは地母神の加護と言ったように神話に理由づけて謎に対する不安をそらしていました。
他にも人間が集まってできる社会のルールを説明する時に神話や宗教逸話で例えることでより深く人々に浸透させることが出来たとも言われています。
神話や宗教にはいくつかの種類があります。
唯一神教:神という存在は唯一一人でそれ以外の存在は絶対に認めず排除したりする神話宗教です。主に全知全能であることが多いです。
拝一神教:イスラム教に近い信仰で、複数の神が存在する中で、信仰の対象とする神は一つとする宗教、様々な宗教の神の中で自分の神が絶対最上であると信じている。
単一一神教:多神教の一種で、ギリシャ神話で例えるならAはアテナを信仰、Bはアルテミスを信仰しているというもの。
多神教:一つの世界に多数の神が存在し、それぞれ自然の理を司っている。単一一神と違うのは神話全体の神全てを信仰していることです。種植えの時には豊穣の神に、日照りが続けば雨の神に用途に合わせて色々な神に祈ったりします。
アミニズム:森羅万象全てに神や精霊が宿り人と共存していると言う考え。シャーマニズムとも言われる時がある。
宗教にはシンボルマークがあります。
キリスト教なら十字架や聖書にキリスト像と言ったようにシンボルマークを設定すると作品に深みを与えられるのではないでしょうか?
          
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