クロス・アート・ファンタジア

佐々木 空

♯1.物語解説・登場人物紹介


(注)本話は読まなくても本編に差し支えはありません
  本話は一度各設定をおさらいしようという物です
  説明口調のため結構長いと感じると思われます

○世界観
 本来地球に落ちるはずではなかった隕石によって世界の運命は大きく変わった。
 人々は体内に魔力たる力を宿し特殊な石“スペル石”を媒体として魔力を様々なものに変換する。
 すると魔力を宿した生物“魔物”が現れるのも必然。
 人々や同族を喰らい魔力を欲す害獣、そして魔力・スペルを悪用し人々に危害を加える犯罪者を取り締まるためにファイターという制度が誕生した。

 朔也たちが住むエトランタ共和国は周りを海に囲まれた島国であり中央の本土以外に離れ島が多い。この国は隕石が落ちた場所でもあり、魔物が多く生息しているために、ファイターを中心に国が動いていると言っても過言ではないくらいファイターの数が多い。
 またファイターはギルドという集団を構成することを許可されており、一定規模のギルドは中央政府への申請によって幹部ギルドになることができる。幹部ギルドは人を寄せ集めただけのギルドとは一線をかす組織、一つの会社のような扱いとなり中央からの依頼もある。また、ギルドに所属しないファイターに依頼を出来るのも幹部ギルドだけである。

○用語
・スペル
 魔物は死ぬときに粒子となって散っていくがこの時まれに石“スペル石”が生成される。これに魔力を通すことでその魔物が持っていた力を扱うことが可能となる。このように魔力を通すことで何かしらの他の何かに魔力を変換できる物質また変換した能力のことを総じてスペルと読ぶ。ファイターはこの石を加工し装備することでスペルを用いている。
 またスペルには“馴染む”という概念があり、使いこなすほどそのスペルを使ったときの様々な能力が上昇していく。(例えば朔也は火のスペルを修行することで右腕全体から火が出せるようになっており威力が上昇し、機動力も上がっている。)
 スペルは便利だが二個以上同時に装備して能力を使うことができない。二つのスペルに流した魔力を同時に操るのはかなり難しくもし混ざるような事があれば大事故に繋がるからである。(ただし、スペルを通した魔力と自らの魔力は混ざってもなんら支障はないのでスペルと魔力操術を併用することは可能である)
 スペルには三型三系という部類があり発動型、常帯型、変応型の三種と神経系、筋肉系、骨格系の三種に別れる。
 発動型は名前の通り自らの意志で魔力を流し発動させるもの。神経系の多くや筋肉系の約半分がこれを占める。
 常帯型は能力が装着した時点で自動に働くものであり骨格系のほとんどがこれを占める。
 変応型は自らの体の一部を魔物のそれに変換することで能力を発揮する。魔力の消費が激しい代わりに強力な力を扱えることが多い。神経系のごく一部や筋肉系の約半分がこれを占める。
 神経系はスペルを通した魔力が神経を流れることで発動している。これは魔力の調整が難しいために高威力だが高負荷になりやすい。使いこなすまでは相当の苦痛を体験することとなる。
 筋肉系はスペルを通した魔力が筋肉を流れることで発動している。筋肉によって威力が変わることもあり伸びしろが大きく扱いやすいスペル。全身の筋肉を活用した方が高威力を出せるのでまずは身体全体でスペルを使えるように修行していくケースが多い。
 骨格系はスペルを通した魔力が骨格を流れることで発動している。誰が使ってもはとんど同じ力を再現できるが魔力を調整するということが出来ず、一定量の魔力を消費し続ける。基本的に持久力の高いスペルでありほとんどその効果は自動で働くことから魔力操術を得意とするファイターに人気がある。

・魔力操術
 スペルを用いない魔力そのものを用いる技術。主に身体能力の上昇が効果としてあげられる。元来、魔力は神経を通るため魔力操術を失敗すると神経系スペルと同じく痛みが走る。また、回復術も修行を積むことで行うことが可能だがファイターの中でこれを身につけるものはあまり居らず、回復術を用いる者はヒーラーとして重宝される。

・ブースティング
 魔力操術の応用。均等に魔力を流すのではなく魔力を任意の位置に集中的に流すことで同じ魔力量でも高威力を出すことが出来る。

・緑山の島
 離れ島の一つ。離れ島といっても全国で二番目に大きな島で大きな幹部ギルドの拠点もある。

・アカデミー
 ファイターを養成する教育機関。定期的に試戦というものが行われている。内容は各回においてことなるがこれによって成績は大きく変動し、卒業後の自分のファイター人生にも影響する。
 
○登場人物紹介
・関口 朔也さくや
 本作主人公。魔力操術のセンスが全くなくアカデミー時代のほとんどをスペルなしで過ごしてきた。智久の指導があっても身に付けたのはブースティングであり、センスのなさが伺える。意外にも朝型であり、早朝砂浜トレーニングは欠かさない。今後その砂浜トレーニングで培った能力が発揮されるかもしれない。

・星野光
 朔也が勝手にライバルにしている優等生。学業戦闘ともにトップクラスであるが朔也をバカにする発言が多い。スペルの扱いにもたけており、今までにも様々なスペルを獲得し使ってきた。現在は水のスペルと電気のスペルを主に使い分けている。

・凪白瞳
 朔也たちと親しい明るく活発的な普通の女の子。身長以外のほぼ全てにおいて平均的なのはある意味個性である。風のスペルを使用している。

・木島大地
 あだ名がパパと呼ばれるほどの巨大。男らしい性格で基本的に根性論な体育会系。朔也との仲はいい。岩のスペルを用いている。

・柊長門
 戦闘系トップの実力派。荒れた性格を嫌う人も多い。プライドも非常に高く半年前のことを根に持つほど執念深い。元来氷のスペルだけを使ってきたためにその扱いは他の生徒を圧倒的に凌駕している。何か奥の手を隠している模様。

・藍染俊
 冷静かつ適切な判断で場を切り抜ける頭のキレる人物。防御に特化した結界のスペルを使って長門に一度勝利するほどの実力の持ち主。智久もスカウトしたいと話している。

・加賀明日美
 クラスの委員長を務める優等生。家が隠密の家系なため明日美自身も忍者のような面影がある。糸を張るスペルを用いている。

・担任:佐藤
 フルネームは未だ公開されておらず。本人から苦情が来ているが無視。普通の担任。それ以上でもそれ以下でもない。以上。

・校長
 もはや名前いらない。

・工藤智久
 ある日智久の前に突然現れた青年。魔力操術にたけている模様。アカデミー教師陣とも面識があるようだが謎の多い人物である。佐藤の発言からギルドを運営していることが伺える。使用スペルは現在不明。

・辻斬り
 全国で指名手配されている犯罪者。智久と面識があるような発言をしている。かなりの実力者。使用スペルは不明。

・神崎斗志希
 竜剣騎士団団長の肩書きを持つがその詳細は今のところ不明。智久と面識があるような発言をしている。
使用スペルは不明。

・シントウ
 第-01話で少し登場。少年に対し殺しにこいと言っているがその真意は果たして。

・少年
 第-01話で登場。両親をシントウに殺された模様。襲ってきたドラゴンを存在ごと消すという異様な力を発揮したが現在の彼の行方は誰もしらない。

 ※疑問点があればコメント欄にお願いします
 (但し10話までの内容に限ります)
 物語の展開に差し支えなければ修正、追加します

○予告
 次回から最終試戦開幕。
 朔也たちの最終決戦の行方はいかに!

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