死者との出会い

神威

死者との出会い 4話

俺はあの後、何も気にせず帰った。
そして次の日、普段通り登校した。

ケイ((なんか色んなことがあったな…

咲奈「ケイ?なんか疲れてる?」

ケイ「そ、そんなことないよ」

咲奈「そうなの?なんか顔色悪いけど」

ケイ「そ、それより勉強してきたか?」

咲奈「あー、そうだ!わかんないんだよー!」

ケイ「ん…どこだ?教えてやる」

俺は咲奈に勉強を教えてやることになった。
あれ…デジャブ…。気のせいか。
まぁいいや…

勉強を教えている間に下校時間になった。

咲奈「また下校時間…」

ケイ「今日も終わりだな!」

咲奈「モテるモテる…」

ケイ((まだいってるのか…

咲奈「んじゃ、今日もありがとー!」

ケイ「おう。気をつけて帰れよ」

ケイ((なんか昨日と同じだな…
忘れ物しないようにしないと…

忘れ物をしてないか確認し、家に帰った。

ケイ((はぁ…勉強するか…

今日は忘れ物をしていなかった。
少し安心したし、少し不安になった。

俺は勉強して、風呂入ってご飯食べて寝た。

……………

少しして、俺は目が覚めた。

ケイ((ここは学校!?
     俺は寝たはずじゃ…!?

頬をつねったりしたが、目は覚めないようだ。

ケイ((ここは…なんだ…?

少し警戒しながらいつも通り廊下を歩いていたら
強い風が吹き、カーテンが揺れた

ケイ((これはあの日と同じ…?

カーテンが揺れ、人影が現れた。

ケイ「蒼真純恋…なのか?」

人影は質問に答えず進んでいく。
追いかけた末、ついたのはあの理科室。
純恋がいるはずの場所を見た。

純恋「…」

ケイ「純恋?…」

純恋「…」

ケイ「おい!」

純恋「…」

ケイ((ん?どうしたんだ。聞こえないのか?

純恋「私はいつまでここにいるのだろう」

ケイ((?!

純恋「ケイ…私が見える人間がまだいるなんて…」

ケイ((どういうことだ!?純恋は人間じゃ!?

純恋「私は彷徨い続けるのね」

その言葉が出た瞬間、俺は夢から覚めた。

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