奴隷商人

ミロ

獣人達の集落にて

・・・パチパチ


・・・・ZZZ
ん?ふわぁ〜〜!

獣人
オサ!ニンゲンガ、オキタ!

獣人
メザメタカ。


あぁ、世話になった。

獣人
ミンナデ、ハナシアッタガ、ワレガヨウスヲミテ、キメルコトニスル。


分かった。では、外のドラゴンに乗って西に向かうとするか。

獣人
ウム。

それから、ミケに乗って領地を目指した。

獣人
ハヤイハヤイ!!!
ナゼ、ドラゴンガヒトニシタガウ?


金の力だ。

獣人
カネ?


そう、偉大なる力だ。

獣人
カミノヨウナモノカ?


そうだな。

金。ある人は力、ある人は真実、ある人は全て、ある人は一、ある人は世界、ある人は愛、そして僕は神と呼ぶ。

金の力は偉大だ。金を汚いものみたいに考える輩が居るが全くもって的外れだ。包丁が危ないのでは無い。全ては使うもの次第でござるよ。
汚く使うか、汚く稼ぐか、綺麗に稼いで綺麗に使うかの違いでしか無い。また、金は意識を持つ。ふさわしく無い人間のもとから離れ、相応しい人間のところへやってくる。

・・・バサバサ


あれだ。

獣人
オオ!タテモノガ、タクサンアルゾ!

その後、僕は獣人の長を案内して周り、同じ獣人のエリスとサーニャに合わせた。

エリス
・・・今度は何?

サーニャ
・・・まさか!


北の森で知り合った犬の獣人だ。貧しい生活をしていたので、この領地に住んでもらおうかと思ってな。

エリス&サーニャ
・・・ジー


なんだお前たち!

サーニャ
悪い事はしてないんだよね?


当たり前だろ!僕がそんなことするわけ無いだろ?

サーニャ
拷問、奴隷、窃盗、殺人・・・ふぅ。

エリス
怖いわねぇ?


好きに言ってろ!戦争の大変さも知らないで!
・・・そもそも、孤児院の子供達はなんでお前たちが保護したことになってるんだ?

サーニャ
私たちが連れて行ったから?


・・・まったく。

獣人
ココデノ、クラシハドウダ?

サーニャ
豊かな事は豊かよ。危ない人がいなければもっといいんだけどねぇ。

獣人
キケンなヤツがイルのか?


・・・あぁ。どこにでも危険はあるものだ。
でも、それを見つける仕組みもあるし、万が一の時はタダで治療してもらえる。

エリス
・・・ボソッ(危ないのはあんただよ)


ん?何か言ったか?

エリス
別にー?

獣人
ダイタイワカッタ。


それは良かった。
では、最後に森を見て帰りますか?

獣人
ウム。

その後、獣人を近くの森に案内して北の森に送って行った。
なかなかに好感触だったので、近いうちに引っ越して来るかもしれない。


さて、次は何をするかなぁ〜。
そういえば、住民の管理は済んだのだろうか?

サーニャ
そういえば、先日終わったそうですよ。


ほう!
係を呼んでくれ。

程なくして、住民管理の担当が来た。

担当者
住民の総数は156253人
平均年収は金貨35枚で、他の領地より金貨2枚ほど多くなっております。


収益は?

担当者
はい。純利益が一月で金貨金貨16万枚ほどです。


大体領民が一月に金貨2枚を落として、その半分くらいが設けになってる感じか。

担当者
大まかにはその様になっております。
環境の整備が整っていることも、収益の増加の一因だと考えます。

なるほど。もっと豊かに便利になりたいと、領民そして、こいつは思っていると。


うん。言いたいことはよくわかるよ。それは今後も課題として行くところだ。最近領民たちはどう言ってる?

担当者
豊かになって良かったとみんな言ってます。

現在の主要産業は、ガチャ、カジノ、風俗、食品生産、賃貸住宅、食料品店、飲食店、銀行業である。
一見他の領地に出店することがよさそうに見えるが、そうでもない。まず、使用量を取られるし、よく思われない。短期的には儲かったとしても、永続性や安全性に欠ける面がありそうだ。だとすると、自分の領地を広げ、道を整備した方が良い。その方が、収益も人口も増えて、より速やかに周囲との差を付けることができるだろう。


とすると、課題は観光客を増やすことだな。

担当者
はい。


まず、道を整備すること。
主要産業に力を入れて行くこと。
見てくれを良くすること。
これらを並行して行うとしよう。
道の方は僕が王から許可を得る。
先日のオークションの結果次第では、すぐに動けそうだな。

・・・数日後

執事
失礼します。


なんだ?

執事
オークションの結果が出たそうでございます。


ほう?

執事
評価額金貨80万枚の宝物に対して、85万枚で落札されたそうです。手数料や寄付金、金貨60万枚でございます。


ふむ。そうだな。富裕層向けの宿泊施設を作ろう。それから、この領地の住民は原則的に家を作るときや土地を買うときには許可制にしよう。それもある程度の規模の家でないと建設を認めない。なぜならしょぼい家は景観を損ねるからだ。
住む場所に関しては合理的に考えて行く必要があるな。
金持ちが家を作り、貧乏人が所得に応じた家を借りる様にしよう。そこで問題となるのがスラムだ。
我が領地で貧民街は認めない。もし、そうなりそうなものは領地で保護することにする。いわば大人版の孤児院だ。そこで集団で生活し、金を貯めて技能を身につけ再起を図るというシステムだ。

執事
乞食が増えたりしないでしょうか?


僅かながらそのリスクは存在する。
しかしながら、リスクよりリターンが大きく、弱者も安心して暮らせることから、領民に福祉的な面をアピールできる。それに親戚や家族にそうしたものが出た場合は、税金を重くする。親戚や家族がいない場合は、領地で最低限の生活を保証する。住む場所と飯と着る服と誰にでもできる簡単な仕事だ。

執事
では、領地のはずれにある貧民街はどういたしましょうか?


キールを呼べ。

執事
!!!


別に殺しはしない。保護すると言ったはずだ。

執事
かしこまりました。

こうして、領地の改革が着実に進んでいった。

現在のステータス

名前 ミロ
年齢  13歳
性別 男
種族 人間
レベル59
HP 1950
MP 1430
体力 1530
知力460
精神力460
回復魔法 ヒール中 アンチカーズ中 増幅 中
空間魔法 収納 中
キュエルの祝福 中

装備品 殺戮の剣、破滅の盾、自殺の鎧、黒の秘宝、死の兜、反逆の靴
所持金 金貨19万枚
負債    金貨90万枚

資産 賃貸住宅 250人収容 1棟
        賃貸6件
        ロール地方 
        奪った財宝 金貨80万枚相当

        大規模農地 
        魔物牧場
        貸店舗50件
       公衆浴場20件
       ロール学園 1校
       ロール銀行
       カジノ
       風俗
       銀行
       
        奴隷  約200人

ペット ダークドラゴンのミケ


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