奴隷商人

ミロ

楽しい買い物

僕は南の大陸で奴隷がいるという、痛ましい事実を聞きつけた。


・・・というわけだ。僕は大変胸を痛めている!

サーニャ
なんでそんなに嬉しそうなんですか?


いや、別に。

ソニア
まさか・・・

エリス
じーーー。


コホン!とにかく行ってくる。
持つべきものの高貴なる使命だ。

サーニャ
何に使うんですか?


狩りに使う

サーニャ
ひどい!遊びで殺すのね!


いや、魔物を狩るのを手伝わせるだけだ。

犯罪者は囮としてな。

そして、僕は南の大陸に飛んだ。


ブヒヒヒヒ!!!!!
あはっはっ!!!
ヒィーーー!

嬉しすぎておかしくなりそうだった。

ミケ
???


確かこの辺りだと聞いたが・・・

太った男
おや、何かお探しで?


使えそうなやつを探している。

太った男
いくらほどお持ちで?

僕は大量の金貨を見せた。

太った男
これはこれは!!!!ささっ!中へどうぞ!


ミケ、ここで待て。

ミケ
ガウ!

太った男
あのドラゴンはあなた様のもので?


あぁ、足として使っている。
ただの馬とおんなじだ。

軽くハッタリをかます。

太った男
うま・・・

そして、案内されるままに階段を降りた。

奴隷達
ここから出して!

奴隷達
オガーザーン!イヤーーー!!!
出してーーー!!!!

奴隷達
・・・・・・・


ニヤニヤ!ヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!

殺戮の剣を舐め回しながらゆっくりと奴隷達を見つめる。

奴隷達
!!!!

逆らったら死ぬと思ったらしい。
何より奴隷商人が完全に怯えている。


うーん!今日はなんていい日だ!
奴隷が買えるとはなぁ!
こいつらを買ったら好きにしていいんだろう?

奴隷商人
意味なく虐待したり、殺すことは禁じられております。


十分だ。
なぜなら躾は禁止されていないからなぁ!
お!子供達もいるなぁ!
お前も奴隷を持っているのか?

奴隷商人
いいえ・・・


奴隷はいいゾォ!皮を剥いだり、剥製にしたり、犯して目玉をくりぬいたり!ギィーーーー!

奴隷商人
ビクビク!


さて、ビジネスの話をしよう。
ここにいる奴隷の値段を教えてくれ。

奴隷商人
子供が金貨150枚
大人が金貨500枚
老人が金貨50枚です。


何人いる?

奴隷商人
子供20人
大人18人
老人4人です。


全部寄越せ。
金貨3万枚でいいか?
そのかわり、次の入荷や他の奴隷の情報を僕に知らせろ。

奴隷商人
!!!!!!!かしこまりましダァ!!!

不気味なほど喜んでいるようだ。


貴殿のように貧しいものを保護しているものに貴族として相当の報酬をもって報いただけのこと。
今後もよろしく頼むぞ。

奴隷商人
ハハッ!


私の名はミロ、北のロール地方の領主だ。
何かある時には訪ねてくるがよい。
ではな。

そして、僕は奴隷を連れて馬車で北の大陸まで移動した。途中で出てきた憐れな山賊達は半殺しにして馬車に放り込んだ。何かに使えるだろう。

そして、1週間が過ぎだ。


現在のステータス

名前 ミロ
年齢  12歳
性別 男
種族 人間
レベル20
HP 980
MP 830
体力 1200
知力280
精神力280
回復魔法 ヒール小 アンチカーズ小 増幅 小
空間魔法 収納 小
キュエルの祝福 中

装備品 殺戮の剣、破滅の盾、自殺の鎧、黒の秘宝、死の兜、反逆の靴
所持金 金貨9万2000枚

資産 賃貸住宅 250人収容 1棟
        収益物件6件
        ロール地方 大規模農地 
                           魔物牧場
         
         奴隷  50人

ペット ダークドラゴンのミケ


ただいま!

サーニャ
あの怯えている子供達はなんですか!


?なんのことだ?

サーニャ
とぼけないでください!何をしたんですか!

まだ何もしてないよ。それは今後のやつらの態度とこれまでの罪で決まる。


????聞いてみたらどうだ?

道中の様子が語られた。

サーニャ
かわいそうに!脅されてるのね!

ソニア
でも、子供達の様子からはどちらかというと、何かされたというより単純に怯えてるだけみたいですよ。
不思議と大人達は怯えていません。

サーニャ
そう言われてみれば・・・


さて、ここから何が考えられる?
全く、お前という奴が僕をどう思っているかよく分かったよ。

サーニャ
時折、とんでも無いことをしでかしますからね!
あなたは特に、何をしてもおかしく無いんです!

よく分かってるじゃ無いか。


そうか・・・・

サーニャ
・・・

悲しそうな顔も可愛いなw


さて、こいつらを牢に連れて行け。

私兵
はっ!


さて、尋問の始まりだ。

そして、この世界に来て初めて本来の職業を発揮することになるのだった。

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