奴隷商人

ミロ

友達


ふんふんふん♪

タッタッタッ! サクサク!

ジュージュージュー!


よし、出来た。
肉の揚げ物とサンドイッチだ。
親に食わせよう。


ママァ!パパァ!

父親
ん?どうした?
ほう!マリーが作ったのか。美味そうだな。


僕が作ったんだよ。

父親
本当か?確かに見たことない料理だな。
どこで習った?


本に書いてあった。

父親
火を使うときには今度から誰かを呼ぶんだぞ。


はーい。

父親
どれどれ
むしゃむしゃ・・・ウマイ!お前は天才だ!


そうかな?微妙にまずいような気もしたけど。

父親
これが不味い?いや、売れるぞ!


じゃあ、売ってもいい?

父親
あぁ、勿論だ!


やったー!
たくさん売れたら何か買ってくるね!

父親
期待してるぞ!無理はせんようにな。

物作りに理解のある親で助かった。
ガキを使って金儲けでもするか。
そして、僕は子供達のところに行った。


やぁ!

デブガキ
なんだお前!こっちにくるな!

貧しそうなガキ
そうだそうだ!

馬鹿に用はない。次だ。
面接はすでに始まっているのだ。
スーツを着て来い馬鹿たれが。

しばらくガキを探していると女の子を見つけた。


ふむ、見た目は悪くない。人を惹きつける魅力も若干持ってるな。頭も良くなさそうだ。さっきの野蛮人どもと違ってな。


こんにちわ!

女の子



何してるの?

女の子
遊んでるの・・・


一緒に遊ぼうよ!(かねもうけ)

女の子
うん


お腹空いてる?

女の子
うん


これあげる!

僕が作ったクッキーの詰め合わせだ。

女の子
ありがとう!!!


僕の名前はミロ、年は3つ。お店がたくさんあるところに住んでる。

女の子
名前はサーニャ、年は4つ、この近くに住んでる。


クッキー好き?

サーニャ
大好き!


作り方を知りたい?もっと食べたい?

サーニャ
うん!


じゃあ、教えてあげるね。付いて着て!(上手くいったぞ!)

そして、自宅に戻った。


ただいまー。友達を連れてきたよ!

母親
まぁ!可愛い子ね!こんにちわお名前は?

サーニャ
サーニャです。


台所使ってもいい?

母親
どうぞ

そして、僕は買ってきた材料を使ってクッキーの作り方を教えた。

サーニャ
わぁ!


こんな風に型で抜くと・・・ポンっ!

星やハート、様々な形のクッキーの生地が出来た。


じゃあ、焼いてみよう。

サーニャ
うん!

部屋いっぱいにいい匂いがしてきた。
殺しや人攫いなんてどうでも良くなる匂いだ。

サーニャ
いい匂い!

なるほど、こいつの家はそこまで豊かではないのだな。
反応がガチ過ぎる。かわいそうに。
前の世界なら奴隷だぞ☆


・・・出来た!

サーニャ
わぁ!


よし、食べよう!

サーニャ
うん!モグモグ!


バリバリ!

そして、クッキーを食べた。


余ったクッキーは持って帰っていいよ。

サーニャ
本当に?ありがとう!


また、明日も遊ぼうよ!

サーニャ
うん!

とりあえず、従業員を確保し、その日のうちに教育完了。

・・・次の日


おはよう!

サーニャ
おはよう!


遊んだら、今日は、昨日のクッキーとお昼ご飯を作ろうよ。

サーニャ
うん!

それから、しばらく追いかけ回したり、隠れたりして遊んだ。怪我をしたのでヒールで治してやった。

サーニャ
魔法が使えるの?


うん。

ん?まてよ、飯が美味くなる魔法とかあるんじゃないのか?調べるとしよう。


今日はサンドイッチを作ろう。

サーニャ



このパンに具を挟んで切るんだ。
こんな風に。

ザクッ!

サーニャ
わぁ!美味しそう!キレイ!


じゃあ、食べよう!

サーニャ
うん!

そして、クッキーを作った。


このクッキーをみんなにも食べてもらおうよ!

サーニャ
うん!

そして、僕達は自宅の前でクッキーを売り始めたのだった。結果は完売。


たくさん売れたね!
はいこれ!

サーニャ
いいの?


いいよ2人で稼いだんだから。

サーニャにも金を分けてやった。

次の日、サーニャの家で遊んだ。


おねえさん、こんにちわ!

サーニャの母親
あら、こんにちわ!
あなたがミロくんね?


はい!

サーニャの母親
いつもサーニャと遊んでくれてありがとうね。


こちらこそありがとうございます!
最近、町の人にクッキーやサンドイッチを食べてもらってるんです。よかったらどうぞ!

この家庭は父親が死に貧しいらし。
サーニャが稼いでくるのは正直助かるとのこと。

サーニャの母親
あらあら、どうもありがとう。

一応、話は通しておいた。

次の日、僕達はギルドに行った。

受付嬢
あら?この間のゼリーの子ね?


ここに食べ物を売りにきてもいいですか?

受付嬢
うーん、そうねちょっと待っててね?


はーい

デカイ男
この子か、ん?ウチで食い物を売りたいのか?


はい!お金は払います。

デカイ男
何を売るんだ?


これです。どうぞ!

デカイ男
ほう?変わった食いもんだな。
ムシャムシャ・・・ウマイ!
気に入った!売り上げの1割ででここで売ってもいいぞ!


ありがとうございます!

さっそく、僕はあたりの冒険者にタダでサンドイッチを配った。具はタマゴと塩と砂糖を混ぜたものだ。

冒険者
どれどれ・・・ウマイな!

冒険者
俺にもくれ!

女冒険者
おねーさんにも頂戴?

すぐに配り終えた。


また、明日来ます!

そして、僕は自宅に戻った。

・・・次の日

午前中はサーニャと遊び、昼飯を作って食べ、クッキーとサンドイッチを作ってギルドと自宅前で売った。
空いた時間に教会でヒールの練習もした。

一月に金貨5枚ほどの儲けになった。
サーニャには銀貨30枚渡した。
ちなみに金貨3枚で普通の家庭の一月の生活費になる。

パンは帰宅後に作って焼いておいた。

こんな生活を2月ほど過ごした。

所持金 金貨約9枚

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