俺と魔王の優雅な日常

ノベルバユーザー108708

俺とダンジョンと魔王と

あれはいつの日だったか…
俺はもう何ヶ月も前のまだ自分が初々しい冒険者だった頃のことを思い出す。
思えば初めから俺の異世界召喚はぶっ飛んでいた。いや、異世界召喚自体がかなりブッとんでいるが俺が言いたいのはそこではないのだ。
あれは、俺が次の日が祝日なので夜更かしをしゲームのクリアを目指していた日曜日のこと。俺は徹夜の覚悟で臨んでいたのだが眠気に勝てず寝落ち。そして目が覚めたら異世界に召喚されていた…。
そして街などに出て大体のことを把握した俺はギルドにレベルの確認に行くとまさかの全ステータスカンスト。
最初はよかったんだ。
特に刺激も青春もない人生。それがここなら変えられる!本気でそう思った。実際に全ステータスカンストというチート状態の俺には余るほど女が寄ってきた。仲間も友達もできた。
そして今それら全てを失った。
事の発端は俺が調子づいて魔王ダンジョンに足を踏み入れたのがいけなかった。
魔王ダンジョンはこの世界に存在する中で最も攻略度が高く、未だ誰もクリア出来ていないダンジョンだ。
「あなたなら絶対に魔王をたおせます!」と言った爆乳メイド
「お前なら大丈夫だエイト!気張ってこい!」と言ったワキガのシンジ。
「また、一緒に飲もう…」と言ったクールガイの足水虫のトール。
他にも色々な人にこう言われた。
「あなたなら魔王をたおせる!」と。
そして俺は自信満々で魔王ダンジョンに乗り込んだ。
これがいけなかった。
ここが俺のターニングポイントだ。
俺は魔王ダンジョンに乗り込むと難なく最上階へと到達した。
こんな楽なもんなのか…とちょっとガッカリするレベルで余裕だった。
そして、俺は魔王のいる階に着いた。
最上階は他と違い重厚な扉が設置されておりその扉からは禍々しい悪魔のオーラが漂っていた。
このぐらい強い悪魔のオーラとなると普通の冒険者なら開けることもできないだろう。
たが、俺をなめてもらったちゃあ困る。俺は完全チートキャラ。装備、武器、全て最高ランクの物を装備している。こんなものへでもない。
チートキャラの俺はその扉を蹴破り中に入った!…
そして落とし穴に落ち監禁されました


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