チートペットに奴隷女神と魔法使い

4話 初夜

 
 《冒険者ギルド》

 冒険者ギルドとはエルターナ王国だけでは無く、他国も含めて殆ど全ての町に存在する営利団体の事だ。

 各大陸や国々の街で支部が置かれ年中無休で運営している。
 魔物と戦い、それを糧とする者達を支援し、それを世界中のネットワークで行い営利目的とする事で衰退しないようにしている。。

 魔物の氾濫や高ランクの魔物が街を襲うなど不測の事態が起こった際は緊急依頼となり、登録者は強制的に依頼を受けなければならない。
 不足の事態など無い場合も依頼等で街の警備などを請け負う為、国や街から、支援を受けている。

 冒険者から魔物の素材や魔石を買い取り、商人などに販売し利益をあげ運営している。

 **************************

「セツは外で待ってて」

「グルゥ!」


 ここが冒険者ギルドか。思ったより人がいないな。もう夕方だしな、さっさと受付するか。

「あのー冒険者登録しに来たのですが、時間まだ大丈夫ですか?」

「はい。冒険者登録ですね。まだ大丈夫ですよ。こちらにお名前と年齢を記入下さい。代筆は入りますか?」

 20代前半だろうか?綺麗な美女の受付嬢が対応してくれた。

「いえ。自分で書けます。」

 日本と違って読み書き出来る人は多くないのかもな。

「書けました。アリスは?」

「書いたわ。」

「では、こちらのガードに血を1滴お願いします。」

 ガードに血を垂らすと、ガードか光、ガードに名前と年齢とドーランと街の名前が浮かび上がってきた。

「こちらがギルドガードになります。ギルドの説明は入りますか?」

「お願いします」

 受付嬢から冒険者ギルドの説明や注意事項を教えて貰った。

 ギルドガードにはランクあり最初はFランクから始まり次にE、D、C、B、A、S、SSランクとなる。

 通常自らのランクの上下1ランクのみ受ける事が出来る。但しパーティーを組んだ際はパーティーの一番上のランク者の依頼を受ける事が出来る。但し2ランク上までしか受けられない。

 依頼等でケガ、死亡の際も自己責任となり、ギルドは一切保証しないとの事。

 冒険者どうしのトラブルにはギルドは不介入だが、犯罪者行為が行われて場合は限らない。

「ア、アリスさん?」

「ぐぅ....はっ!」

「ねてんじゃねー!バシっ!すいません。説明はまたわからない事あったら聞きにきます。宿を探してるんですが、大型の従魔と泊まれる宿ってどこかありますか?」

「あはは、あー従魔でしたら、銀狼亭と言う宿なら大型の従魔でもはいれる厩舎がありますよ。この前の通りを下った左側にあります。」

「ありかとうございます。」

 冒険者ギルドをでて、セツに声をかけ受付嬢から教えて貰った銀狼亭にむかった。言われた通りにむかった場所には人通りの多い中で一際賑わうお店があった。一階は食事スペースで二階が宿屋らしい。

「いらっしゃい。泊かい?食事かい?」

「一晩泊で食事も頼みます。後、従魔がいるから従魔にも食事を頼みます。」

「あいよ。部屋はどうするかい?一緒なら銅貨6枚、別々なら銅貨8枚だよ。食事は朝夕付いているからかからないが従魔は一食石貨5枚だよ。体拭くお湯が必要なら言ってくれ!お湯はタイル1杯石貨1枚だよ。」

「別.!?」

「一緒の部屋で。」

「はん、銅貨6枚だよ!」

 お金は結構かかるが仕方なく別々の部屋を借りようとした斗真だったが、アリスが一緒の部屋と言ってきた。周りから冷やかしや妬みの視せんを感じ、仕方なく一部屋借りた。

「従魔はホワイトウルフです。お金は気にせずお腹いっぱい食べさせてください。これで足りなければ言ってください。」

 斗真は銀貨一枚を渡すし、宿帳に二人とも名前を書く。

「ホワイトウルフかい!また凄い魔物を従魔したね。厩舎まで案内するから一緒に頼むよ。ユーリお客さんを厩舎に案内して!」

「は、始めまして。ユーリです。ホワイトウルフははじめてですが丁寧にお世話させて頂きます。では案内します。」

 かわいい。髪の色は赤茶色で小麦色に焼けた肌、整った顔、何よりデカイ、まだ幼さを残す顔に反比例する大きな胸。

「よ、よろしく」

「わー大きな狼。綺麗な毛並み。まるでフェンリル様みたい!触っても大丈夫ですか?」

 フェンリルです。嘘付いてごめんなさい。

「あぁ大丈夫だよ。基本大人しい子だから人が嫌がる用な事みたいな事さえしなければ大丈夫。な、セツ」

「グルゥ!」

 躊躇するユーリをみた斗真がセツを撫でるとセツが顔を斗真の顔に擦りつけてくる。そんな光景をみたユーリはおそるおそるセツの体を撫でる。

「うわーサラサラ。」

「グルゥ」

「あはは、かわいい。よろしくねセツちゃん」

 撫でられた、セツはユーリにありかとうと吠えながら顔をペロっと舐めた。厩舎についたらセツは空きのスペースにみずから入り座った。

「セツ、後で食事をこの子が持って来てくれるから好きなだけ食べな。明日狩りにいくからな。また明日な。おやすみ」

「グルゥ!」

 宿屋に戻り食事をたべ、(もちろんアリスも完食)お湯を2つ頼み部屋に行く。
 部屋はダブルサイズのベッドがあり、明かり用の魔道工と、服をかける棚があった。

 さすが高い金を取るだけあって良い部屋だな。さっきからアリスの様子が変なんだが大丈夫か?一緒の部屋とか....一緒の部屋!ベッドは1個...
 一応アリスは奴隷....いいのか!いやいいんです!

「あ、アリスさん?」

「はいぃ!アリスでちゅっ!」

 なにこれかわいいですけど。顔真っ赤にして噛んで赤ちゃん言葉になるとか................僕は今日卒業します。

 斗真がアリスをみつめる。アリスも斗真をみつめそして目を閉じる。そーと斗真がアリスに近ずく。顔と顔が数センチの距離になった時。

「トントンお湯お持ちしました。」

「ひゃ!バタバタ」

「あ、ありかとう」

 ち、チキショー後少しだったのに!嫌々まだ諦めません。諦めませんヤルまでは!

「あ、アリスさん。お湯きたし、部屋の外にでてるから、身体でも拭いたら?」

「そうですね。ありかとうございます。」

 斗真は部屋の外にでる。そして、過去鑑賞したAVを思いだしイメージトレーニングをする。

 まずは、この後俺も身体拭く為、アリスを外に出し丁寧に洗う。ウン、ウン、エチケット大事!明かりを消して、ベッドでアリスをまつ。アリスをよんでベッドに誘いそれからっ!?

「終わりました。トウマ様もどうぞ。」

 アリスは部屋を出る。斗真は洗う。洗う。お風呂ではない小さなタライで身体中を洗いまくる。
 おし!身体洗った!電気消した!ベッドに入って...

「アリスさん?終わりました。」

「入ります。」

 斗真が言わずもアリスがベッドに入ってきた。
 斗真はアリスの方へ身体を向けるとアリスもこちらを向いていた。

「良いのかい?」

「はい。マリア様からトウマ様より寵愛を受けなさいと」

 バカヤローなに言ってんだ。確認なんかして断られたらどうすんじゃ!?って良いのかい!マリア様一生ついていきます。 

 思ってない事を呟く斗真は自分の発言に自ら心の中でダメ出しするが予想外の返事がくる。

 トウマ!いっきまーす! 

 斗真の右手がアリスの胸に......

「ムニュ」

「へ、へ、変態ー」

「ドコーン!」
「ぐはっ、な.なぜ..バタリ」

 アリスのパンチがみぞおちに刺さり斗真の意識が闇に落ちる。


 *************************

 アリス  もうイヤ!早く女神に戻る為、今日彼奴あいつから寵愛をうけるわよ!

「別、!?」
「一緒の部屋で!」

 アリス あぶない、あぶない、一緒の部屋じゃないと寵愛受けれないじゃない!

 アリス あー緊張する。私の初めててが....なんでこんな奴に...まぁ顔は嫌いじゃないけど...

「あ、アリスさん?」
「はいぃ!アリスでちゅっ!」

 アリス あー痛い〰噛んだ〰しかもでちゅっ!って恥ずかしいよー

 アリス 彼奴がみつめてる。ここで目を瞑れば! キターちかい、ちかいよー。あーマリア様みていますか?今私女神に戻り..なっ!

「トントンお湯お持ちしました。」
「ひゃ!バタバタ」

 アリス うー!後少し、なんてタイミングよ!まだ諦めないわ!

「あ、アリスさん。お湯きたし、外でてるから、身体でも拭いたら?」
「そうですね。ありかとうございます。」

 アリス ふー気持ちいい。今日は汗かいたし、魔物に捕まったからね..明日からは大きなお風呂で!ふふふ

「終わりました。トウマ様もどうぞ。」
「アリスさん?終わりました。」
「入ります。」

 アリス うわードキドキ。こっちみてる。

「良いのかい?」
「はい。マリア様からトウマ様より寵愛を受けなさいと」

 アリス マリア様こんどこそ、寵愛を貰い、女神に戻ります!

「ムニュ」

 アリス なに、え、なんで胸に触って、へ、

「へ、へ、変態ー!」


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 その後部屋を飛び出したアリス


 宿屋女将 アリスちゃんどうしたの?

 アリス あ、彼奴が胸を..

 宿屋女将 なにいってんだい?自分から同じ部屋選んだじゃないかい?

 アリス  そ、それは寵愛を受ける為に..

 宿屋女将 寵愛?だったらなおさら胸..アリスちゃん因みに寵愛って何か知ってる?

 アリス 知ってるわよ! あれよ、ちゅ、チュウーの事でしょ!

 宿屋女将 .....アリスちゃん....


 宿屋女将の保健体育授業により無事アリス但し寵愛を知る。


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