チートペットに奴隷女神と魔法使い
3話ドーラン
「街だ!」
セツについていく事約1時間、目の前に大きな石壁に囲まれ、門の前には数人の列が出来ており先頭で門番らしき兵が荷物の確認をしていた。その回りには並んでる人に食べ物などを売る屋台があった。
「うわー、に、逃げろー」
「わ、わ、魔物だ!」
列に並ぼうと斗真達が列の後ろに来ると並んでた人達が、セツをみて騒ぎたて、騒ぎにきずいた兵が斗真達の元にやってきた。
「おい、騒がしいぞ!なっ!.....なぜこんな場所にホワイトウルフが!」
うわー完全にパニックなってる...セツは..うんおとなしく座って..あっ、あくびかわいい...アリス..完全に他人のふりしてやがる!あの糞女神め!ここは冷静に対応しないとな。
「こんにちは。こいつは俺の従魔でセツって言います。おとなしく言う事もしっかりきくので問題ありません。」
「従魔だと?取り敢えずここじゃ騒ぎが収まらんからあそこの詰所で話しを聞かせてくれ。」
兵の後をセツと一緒についていく。
「従魔は入らんから外で待たしといてくれ。」
「わかりました。」
部屋に入って椅子に座った斗真は兵を《鑑定する》。
【 名 前 】 アルファンド
【 年 齢 】 38才
【 種 族 】 人族
【 レベル 】 Lv38
【 体 力 】 318
【 魔 力 】 220
【 攻撃力 】 280 +13
【 防御力 】 295 +16
【 俊敏性 】 260 +8
【 スキル 】 剣術Lv3 槍術Lv2
【 状 態 】
【 装 備 】 アイアンソード 空き アイアンアーマー アイアンブーツ
Lv38でこの数値か。装備の空きってのがきになるな。
「すまないな。私はアルファンド。門での入出の検査を管理している。一応確認の為質問させてくれ。君の名前と、外にいるのはホワイトウルフで間違いないよな?」
「はい。私の名前はトウマといいます。外の従魔はセツと言う名です。」
フェンリルって言ったらさすがにまずいよな。一応神獣だしな。苗字も貴族だけの可能性もあるしなここは隠しとこう。
「ランクDのホワイトウルフをティムするなんてすごいな!この街にはなんの用事できたんだ?」
「セツとは子供の頃から一緒に育ったので普通のティムとは違うかもしれません。用事って事はありません。師匠に山奥で育てられたのですが、そろそろ一人でいろいろ経験してみろと言われ人里を探してたら、この街に。」
我ながら上手い言い訳だと思う。出身地とか聞かれても困るしな。
「なるほど、では身分を証明する物もないか?」
「無いですね。無いと街にはいれませんか?」
ヤバいぞ身分証か、マイナンバーガードならあるが...使える訳ないしな。
「いや、はいれるが、この街は街に入る際に税がかかるのだが、この街の身分証がある者と冒険者は税が免除される。もちろん冒険者ギルドガードは無いよな?」
「無いですね。税っていくらかかるんでしょうか?物とかでもダメですか?」
「なんだ?金がないのか?物でも大丈夫だがちなみに物ってなんだ?」
アイテムボックスからトレントの死骸を出した。
「アイテムボックス持ちか!珍しいスキルをもっているな!トレントか!この量、結構な容量のアイテムボックスなんだな。解体されてないが、この量なら十分だ。一応規則だからこちらで一旦預かって、代わりに街の冒険者ギルドで売ってくる事になるが良いかい?」
「はい。お願いします。」
門番のアルファンドは部下らしき兵にトレントを売りに行ってこいと命令した。
部下を待つ間にアリスから聞けなかった事を質問した。
アルファンドから聞いた事によると、この街はエルターナ王国の最南端にあるクルーズ辺境伯が納めるドーランと言う名の街だそうだ。
ドーランの街は辺境と言う名がピッタシなぐらい、回りが森などに囲まれており、魔物が普通の街より強くてたくさんいる為、冒険者に税を免除しているそうだ。しばらくたつと部下がか帰ってきた。
「またしたな。これが、トレント4体で解体料を引いた67000ゴールドだ。確認してくれ。」
アルファンドは銀貨6枚と銅貨7枚をテーブルに並べた。
「確かに。ありかとう。税は一人いくらかかるんだ?」
「ああ、税は、一人3000ゴールド従魔はかからないが街の中で従魔が犯した罪は全て従者の責任になるから注意してくれ。あとこれを街の中では従魔に着けさせといてくれ。これを着けていれば従魔だと周りからわかるからな。」
斗真はアルファンドから受け取った首飾りを《鑑定》した。
《従魔の首飾り》
ランク F
従魔を街の中で識別するための首飾り。
セツに着けさせる物だからしっかり確認しないとな。うん。問題は無さそうだ。
「た、隊長!」
「な、なんだ?」
兵が慌てて詰所に入ってきた。
「屋台で、女が暴れてて...」
「女の一人や二人で慌てるな!仕方ないな..えーとトウマさん、門で検査後入門手続きしますので門でお待ち下さい。」
「は、はい......」
嫌な予感がする....
「お、お客さんいい加減お金払って下さい。」
「私は天才美少女女神アリスよ!私に貢いだ事を喜びなさい!」
「おい、どうした?もう日が暮れるぞ。」
「どうしたも、こうしたも、このお客さんが食べるだけ食べてお金払ってくれないんですよ。」
あ...やっぱり....おし知らないふりしてさっさと逃げよ。
「お嬢さん金無いのか?金無いと窃盗になるからな、悪いが牢屋に連れていくぞ。おい、連れていけ」
「ちょ、どこ触って、放しなさい、私は美少女め、と、とうまー、とうまーた、助けてー」
「トウマ?」
人の名前大声で連呼すんじゃねー!!アルファンドがこっちみてるじゃねーか!あ、こっちきた..
「トウマさん、あちらの女性知り合いですか?」
「知りません」
「そうですか..」
斗真の元にアルファンドが行った事でホッとしたアリスだったがアルファンドが一人戻ってきたことでまた騒ぎだした。
「トウマートーウーマ様ー私のご主人様ー奴隷の私をお捨てにならないでくださーい!スン」
おお泣きをして、斗真にむかって手を伸ばし斗真の名を連呼し、捨てないでと叫ぶアリス。
「酷いな、こんな辺境の場所で捨てるなんて!」
「奴隷ですって!主人は何してるのかしら!」
回りが俺をみてる....なぜ....俺は悪くないんだ....そんな目でみるな....
「トウマさん」
「はい。知り合いです。お支払します。」
屋台に銀貨一枚と銅貨8枚支払い(食べすぎた!)門で検査をおえ、二人分の税、銅貨6枚を支払い街にようやく入った。
「トウマ、トウマ、これからどうするの?宿いく?ギルドで身分証作るって門で言ってたっけ?」
門でアルファンドから冒険者ギルドで身分証を作る事を進められていた。
「いや、先に奴隷商にいく」
「奴隷商?奴隷でも買うの?まぁ私の世話係とか必要だしね。」
「......」
「いらっしゃいませ。今日はどのような御用件でしょか?」
「奴隷を売りたい」
「はっ!待ちなさい!奴隷売るってどういうことよ!」
「うるせぇ!どこに屋台で勝手に18000ゴールドも食べる奴隷がいるんだよ!」
「小さな金額でチビチビ煩い!私は天才美少女女神アリスよ!敬いなさい。」
「金いりません。引き取って下さい。」
「良いのですか?これほどの美少女。オークションなら性奴隷としての価値で百万ゴールドは値がつくかと」
「性、性奴隷!トウマ、トウマ?まさか、ご、ごめんなさい。もうしません。勝手に食べません。許してください~トウマ様~」
「次、次同じ事あったら、変態貴族にタダで売り渡すからな!」
今回だけは許し、冒険者ギルドに向かう。
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奴隷商 なんだったんだ....
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