チートペットに奴隷女神と魔法使い

2話 うちのペットは神獣

 神様からスキルを貰い街を目指して約3時間近く歩いた。辺りは木々に囲まれ、獣の唸り声が聞こえる。うん!間違いない!迷子だ!


「もう無理!あ~お腹すいた~喉渇いた~。もうー歩も歩けない!ねぇ斗真あんた馬になりなさいよ。」

「アホ言うな!」

「キャーと、斗真!た、たすけ、助けなさい!」

「なんだ!」

 アリスの身体が逆さまになり、木の蔓が絡み付いていた。

 こ、これは、


 取り合えず斗真は《鑑定》を使用する。


 【 種 族 】 トレント
 【 レベル 】 4Lv
 【 体 力 】 220
 【 魔 力 】 180
 【 攻撃力 】 200
 【 防御力 】 320
 【 俊敏性 】 60

 【 スキル 】 触手Lv2

 スキル、触手Lv2....あの蔓か..

 アリスに絡み付いてた蔓は、樹液を足らし、まるでエロゲーのようにウネウネと動きながら締め付ける。
(なんかエロいな)

「うっ、ちょ!ちょっと!みてないで早く助けなさいよ!」

「なんで上からなんだ?セツ行くか!」

「グルウ!」

「ま、まって!た、助けて下さい。お願いします。」

 上から目線のアリスにイラッときた斗真はセツに先に進もうと言うと返事をするようにセツが吠える。リアルに締め付けがきつくなってきたアリスは助けて下さいと懇願する。

「しかたないな。だがどうすれば....」

「グルッ!」

「ん?セツお前あれ倒せる?」

「グルル!」

 もちろんと言うようにセツが吠える。

「頼んだセツ!」

「シュッ」

 セツが右前足を軽く振ると風の刃がアリスの頭の上を通りすぎる。


「グルゥ!グルゥ!」

「「.......」」


 アリスの頭の数センチ上から数百㍍が線上にキレイに刈り取られていた。回りも他のトレントがいたらしく数体の死骸が転がっていた。唖然とする二人に褒めて!褒めて!と尻尾を振るセツ。



「後数十センチ下なら首チョンパ....あはは」

「セ、セツ凄い!凄いぞセツ!さすが神獣フェンリルだな....」


 凄いなセツ....一応神獣って言うから強いとは思っていたけどここまでとは..
 セツっていったいどのくらい強いのかな?《鑑定》してみるか。


 【 種 族 】 フェンリル 希少種
 【 レベル 】 981Lv
 【 体 力 】 12067
 【 魔 力 】 10809
 【 攻撃力 】 13078
 【 防御力 】  11560
 【 俊敏性 】 14380
       
 【 スキル 】 風の爪Lv10 気配探知Lv10 風魔法Lv10 火魔法Lv10 水魔法Lv10 土魔法Lv10 氷魔法Lv10 雷魔法Lv10 
 神聖魔法Lv10 結界魔法Lv10 身体強化Lv10 魔法攻撃無効Lv10

 【 状 態 】 従魔: 従者 クドウ トウマ

 うちの子パネェ....希少種?神獣だからか?もしかしてアリスもこれくらい強いのか?《鑑定》してみるか。


 【 名 前 】 アリス 
 【 年 齢 】 15才 
 【 種 族 】 人族
 【 レベル 】 Lv1
 【 体 力 】 68
 【 魔 力 】 202
 【 攻撃力 】 168
 【 防御力 】  78+8
 【 俊敏性 】 70+6

 【 スキル 】 神聖魔法Lv1 水魔法Lv1

 【 状 態 】 奴隷: 従者 クドウ トウマ
 【 装 備 】 異世界の服、異世界のスカート、異世界の靴

 弱っ.弱いのか?セツの後だからか?まぁ普通がわからんから比べようがないか。にしても、(奴隷)って神様本気だったのか..少し可哀想にみえてきたな....

「首チョンパ....あはは、はっ!な、なにみてるのよ!!」

「強く生きろよ..」

「ど、どうゆう意味よ!そ、そんな目でみるなー」

 俺自信はどうなんだろ?《鑑定》できるのか?あっ出来た。

 斗真は自分の身体を鑑定してみた。



 【 名 前 】 クドウ トウマ
 【 年 齢 】 15才
 【 種 族 】 人族
 【 レベル 】 Lv1
 【 体 力 】 88
 【 魔 力 】 870
 【 攻撃力 】 65
 【 防御力 】  80+6
 【 俊敏性 】 78+7

 【 スキル 】 鑑定Lv- アイテムボックスLv- サーチLv1
 ティムLv1

 【 状 態 】従者:獣魔 セツ 奴隷 アリス

 【 装 備 】異世界の服、異世界のズボン、異世界の靴

 魔力高っ!他は普通?なのかな。スキルは鑑定とアイテムボックスがLv無しなのか。うわーしっかり状態にアリスがいる....

「ベタベタするー!お風呂入りたいー!斗真なんとかしなさい!」

「なんとかっていわれてもな...」

 そろそろまじてヤバいな。感覚的にはまだ昼15時ぐらいだと思うが、日が落ちたら、街に入れない可能性があるからな..ってか神様も街の近くに転移させればいいのに!こんな森の中からどうやって街探せばいいんだよ!獣の臭いしかしないんですけど!んっ?臭い?

「セツ、人のいっぱいいる場所探せるか?」

「グルゥ!」

「わ、わかるのか!頼む案内してくれ!」

「グルゥ!」

「えーまた歩くのー?イヤだー私歩かないからね!」

「あっ!セツ待って!」

 セツの狼の嗅覚に頼り街を探す事にした斗真は急いでトレントの死骸をアイテムボックスに回収した。

「よし。行こう!」

「グルゥ!」

「ま、待って、歩く、歩くから置いていかないでー」

 街を探してセツについていく間にアリスからこの世界の常識などを聞いた。

 通貨は基本ゴールドが使われており、国によって別の通貨が仕様されている場所もあるそうだ。通貨の種類は

 石貨 100ゴールド
 銅貨 1000ゴールド
 銀貨 10000ゴールド
 金貨 100000ゴールド
 白金貨 1000000ゴールド

 日本円と同じくらいの感覚で考えてもいいそうだが、物価が違うから、物の価値は大分差がありそうだ。よく小説で胡椒と金が同じ価格とか言うしな....

 他にも国の事など聞いたがアリスは常識知らずなのか、ほとんど「わからない」の回答だった。

 しばらく歩くと街がみえてきた。

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