部活の後輩と付き合ってみた
すいませんーー!!
今回から森と凛子の話に入っていきます
12月25日
俗に言うクリスマスという日だ。
今までは国木田先輩と2人で寂しくケーキや料理を
食べていたが、今年は違う。
何故なら……
「凛子と過ごす〜初めてのクリスマス〜」
紆余曲折あって凛子という可愛い彼女ができ
今日は生まれて初めてのクリスマスデートである。
「よっしゃあ!! 集合1時間前に着いた!!
やっぱ彼女と会う時はモチベーション違うよな!!」
遅刻常習犯の俺が時間より前に来れたというのは
彼女とデートというのが大きいのだろうと思う。
「なんせ時間を潰す方法はいくらでもある。
比較的大きめの駅を待ち合わせ場所に選んで
正解だったな!!」
待ち合わせ場所に選んだのは俺達が所属している
キャンパスからほど近い駅だ。
ここに本屋やゲーセン等、時間を潰せる場所は
いくらでもあるがその中で俺が選んだのは
「とりあえず待ち合わせ場所が見えるカフェで
時間潰すか……」
集合場所が見下ろせるカフェにした。
ここなら窓から凛子が来た時に
すぐ見つけることが出来る。
そこで俺はコーヒーを飲みながら愛しの彼女を
待つ事にするのだった。
のはずだったのだが
「おかしい……こないぞ……」
集合時間に30分を超えても凛子は来なかった。
一応時間の5分前にはカフェを出て彼女が来るのを
待っていたのだが全く来る気配が無い。
俺が場所を間違えたのかと焦ったのだが
何度確認しても場所は合っていた。
「メッセージをいくら送っても返事が無い……
寝坊か……? いやいや凛子に限ってそれは無いよな」
それからまたしばらく待つものも彼女は来なかった。
「試しに凛子の家行ってみるか……」
一応前に彼女の家を教えてもらったので住所は分かる。
もしかしたら本当に寝ているのかもしれない。
ちなみに凛子の両親は外出している予定していると
前に会った時に言われた。
もし俺が行く途中で凛子とすれ違うだけなら
俺らの中での笑い事にすれば良いだけだ。
「よし、悩むのは俺らしくないよな。行くか!!」
と俺は最寄りの駅から電車に乗り、凛子の家を
目指すのであった。
集合場所の最寄りの駅から電車に乗り、そして駅から
スマホの地図を見て歩くこと30分ぐらいで
彼女の家に着いた。
そこには一般的な一軒家があった。
ただ俺にはその普通の家が要塞の様に感じる。
「ここが凛子の家か……あぁ緊張してきた……」
何せ今から彼女の家のインターホンを押すのだ。
これで凛子が出てきたらいいが、もしも彼女の両親
さらに父親が出てきたらなんて考えると嫌な汗が
止まらなく流れる。
「ここまで来たら勢いしかないだろ!!
あぁもうなるようになれ!!」
と俺は勢いよくインターホンを押した。
ピンポーン
インターホンの高い音がした。
「あれ……いないか? なると入れ違いか……」
ガチャ
「あっ、いるみたいだ」
“はぁ〜い……江國です……”
インターホン越しに聞こえた声は眠たそうだが
確かに凛子の声だった。
「あっ、凛子。おはよう」
“……? 結城先輩……ですか? ”
「あぁ森結城だ」
“あれ……どうして先輩がこちらに……?”
どうやら頭が寝ぼけているためか
状況が掴めていないみたいだ。
「ちなみに凛子、今日って何の日か分かる?」
“今日ですか……? クリスマスですよ……”
「ちなみに今日デートするって覚えている?」
“えっ……でぇ〜とですか?
デート? デート……?”
何故かデートの単語を繰り返す凛子。
ガチャ
そして唐突に切れるインターホン。
「あ、あれ? いきなり切れた……?」
俺が驚いていると不意に俺のスマホが鳴った。
画面を見ると凛子からの着信だった。
「はいはい、森です。りん」
「すいませんでしたーー!!」
「うわぁ!?」
電話越しに大声で謝られる俺。
その声の大きさに驚き、スマホを耳から遠ざけた。
「すいませんすいませんすいませんすいません
すいませんすいませんすいませんすいません!!」
と今度は“すいません”の嵐が耳元で起きた。
「ちょっと落ち着こうか凛子!?」
「すいませんすいませんすいません生きていてすいません
先輩の彼女ですいませんーー!!」
「そこまで言うか!?」
「生まれてきてすいません!!
私ごときが先輩の彼女名乗ってすいませんーー!!」
「最早人生全否定か!?」
「かくなる上は死んで詫びないと……!!」
「いやいや遅刻ぐらいでそこまで言うか!?
というか一度落ち着いてって」
「はっ!! 今、13階段の7段目まで登っていました……
先輩ほんとうにすいません……」
「死刑台までの半分登っているじゃねぇか……
というか今日はどうしたんだ遅刻なんて」
遅刻常習犯の俺ならいざ知らず、いつも真面目な凛子が
遅刻なんて珍しい事だろう。
「それはですね……話すと長くなるのでとりあえず
ーーわ、私の家に上がって下さい」
「えっ……?」
「先輩を外で待たす訳にはいきませんので
私の家ごときでよければどうぞ……」
「ほ、本当にいいのか……?」
今まで行きたかった彼女の家だが、果たしてこんな事で
本当に入っても良いのだろうか?
「わ、私が良いって言えばいいんですよ……
……鍵は開けておきましたので、どうぞ」
と電話が切れた。
「おいおいマジかよ……」
とひょんな事から彼女の家に上がる事になった俺だった。
どうやら今年のクリスマスは何か起きそうだ。
……まぁ既に起きているけど。
12月25日
俗に言うクリスマスという日だ。
今までは国木田先輩と2人で寂しくケーキや料理を
食べていたが、今年は違う。
何故なら……
「凛子と過ごす〜初めてのクリスマス〜」
紆余曲折あって凛子という可愛い彼女ができ
今日は生まれて初めてのクリスマスデートである。
「よっしゃあ!! 集合1時間前に着いた!!
やっぱ彼女と会う時はモチベーション違うよな!!」
遅刻常習犯の俺が時間より前に来れたというのは
彼女とデートというのが大きいのだろうと思う。
「なんせ時間を潰す方法はいくらでもある。
比較的大きめの駅を待ち合わせ場所に選んで
正解だったな!!」
待ち合わせ場所に選んだのは俺達が所属している
キャンパスからほど近い駅だ。
ここに本屋やゲーセン等、時間を潰せる場所は
いくらでもあるがその中で俺が選んだのは
「とりあえず待ち合わせ場所が見えるカフェで
時間潰すか……」
集合場所が見下ろせるカフェにした。
ここなら窓から凛子が来た時に
すぐ見つけることが出来る。
そこで俺はコーヒーを飲みながら愛しの彼女を
待つ事にするのだった。
のはずだったのだが
「おかしい……こないぞ……」
集合時間に30分を超えても凛子は来なかった。
一応時間の5分前にはカフェを出て彼女が来るのを
待っていたのだが全く来る気配が無い。
俺が場所を間違えたのかと焦ったのだが
何度確認しても場所は合っていた。
「メッセージをいくら送っても返事が無い……
寝坊か……? いやいや凛子に限ってそれは無いよな」
それからまたしばらく待つものも彼女は来なかった。
「試しに凛子の家行ってみるか……」
一応前に彼女の家を教えてもらったので住所は分かる。
もしかしたら本当に寝ているのかもしれない。
ちなみに凛子の両親は外出している予定していると
前に会った時に言われた。
もし俺が行く途中で凛子とすれ違うだけなら
俺らの中での笑い事にすれば良いだけだ。
「よし、悩むのは俺らしくないよな。行くか!!」
と俺は最寄りの駅から電車に乗り、凛子の家を
目指すのであった。
集合場所の最寄りの駅から電車に乗り、そして駅から
スマホの地図を見て歩くこと30分ぐらいで
彼女の家に着いた。
そこには一般的な一軒家があった。
ただ俺にはその普通の家が要塞の様に感じる。
「ここが凛子の家か……あぁ緊張してきた……」
何せ今から彼女の家のインターホンを押すのだ。
これで凛子が出てきたらいいが、もしも彼女の両親
さらに父親が出てきたらなんて考えると嫌な汗が
止まらなく流れる。
「ここまで来たら勢いしかないだろ!!
あぁもうなるようになれ!!」
と俺は勢いよくインターホンを押した。
ピンポーン
インターホンの高い音がした。
「あれ……いないか? なると入れ違いか……」
ガチャ
「あっ、いるみたいだ」
“はぁ〜い……江國です……”
インターホン越しに聞こえた声は眠たそうだが
確かに凛子の声だった。
「あっ、凛子。おはよう」
“……? 結城先輩……ですか? ”
「あぁ森結城だ」
“あれ……どうして先輩がこちらに……?”
どうやら頭が寝ぼけているためか
状況が掴めていないみたいだ。
「ちなみに凛子、今日って何の日か分かる?」
“今日ですか……? クリスマスですよ……”
「ちなみに今日デートするって覚えている?」
“えっ……でぇ〜とですか?
デート? デート……?”
何故かデートの単語を繰り返す凛子。
ガチャ
そして唐突に切れるインターホン。
「あ、あれ? いきなり切れた……?」
俺が驚いていると不意に俺のスマホが鳴った。
画面を見ると凛子からの着信だった。
「はいはい、森です。りん」
「すいませんでしたーー!!」
「うわぁ!?」
電話越しに大声で謝られる俺。
その声の大きさに驚き、スマホを耳から遠ざけた。
「すいませんすいませんすいませんすいません
すいませんすいませんすいませんすいません!!」
と今度は“すいません”の嵐が耳元で起きた。
「ちょっと落ち着こうか凛子!?」
「すいませんすいませんすいません生きていてすいません
先輩の彼女ですいませんーー!!」
「そこまで言うか!?」
「生まれてきてすいません!!
私ごときが先輩の彼女名乗ってすいませんーー!!」
「最早人生全否定か!?」
「かくなる上は死んで詫びないと……!!」
「いやいや遅刻ぐらいでそこまで言うか!?
というか一度落ち着いてって」
「はっ!! 今、13階段の7段目まで登っていました……
先輩ほんとうにすいません……」
「死刑台までの半分登っているじゃねぇか……
というか今日はどうしたんだ遅刻なんて」
遅刻常習犯の俺ならいざ知らず、いつも真面目な凛子が
遅刻なんて珍しい事だろう。
「それはですね……話すと長くなるのでとりあえず
ーーわ、私の家に上がって下さい」
「えっ……?」
「先輩を外で待たす訳にはいきませんので
私の家ごときでよければどうぞ……」
「ほ、本当にいいのか……?」
今まで行きたかった彼女の家だが、果たしてこんな事で
本当に入っても良いのだろうか?
「わ、私が良いって言えばいいんですよ……
……鍵は開けておきましたので、どうぞ」
と電話が切れた。
「おいおいマジかよ……」
とひょんな事から彼女の家に上がる事になった俺だった。
どうやら今年のクリスマスは何か起きそうだ。
……まぁ既に起きているけど。
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