部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

可愛らしいサンタさん







僕と七海が2人でクリパを楽しんでいると
「センパイセンパイ!!
クリパと言ったらやっぱりアレでしょ!!」 
「アレ? なんだいそれは?」
「アレと言ったらアレですよ!!
プレゼント交換!!」
「あぁ、それね。一応用意したよ」
やっぱりクリスマスなんで七海には何かあげたいし
色々と悩んだ結果、とある物にした。
「それなんだけど、少し待ってて!!」
と言うと七海は一度僕の部屋から出ていった。
「あぁ、プレゼント取りに行ったのか。
さて七海からのプレゼントは……
ーー嫌な予感しかしない」
あの子は僕の誕生日のプレゼントに2人で入れる様な
寝袋を買ってきた。
……なおもっぱら七海が使っている。
そもそもあの子は少し、いやかなり感覚がズレてる。
故に七海のプレゼントは注意が必要だ。
なんて思いながら七海を待っていると
「センパイ〜お待たせしました〜!!」
「あっ、帰ってきた。随分時間かかっていたけど
ーーって何て格好しているの!?」
僕は七海の格好を見て驚いた。
「えへへ〜どう? 似合っている、かな?」
彼女が着ているのはサンタの服だった。
だが、ただのサンタの服では無い。
上にはサンタらしいコートを羽織っていて
丈が短いスカートからは白い太ももが出ていて
俗に言うミニスカサンタという奴だろう。
角度によっては下着が見えそうなとても危ない服装だ。
そしてさりげなくフードに可愛らしく猫耳が
付いているのに気がついた。
……つくづく七海はコスプレが好きなんだなと
思った今日この頃だった。
「うん、似合っているよ」
僕は七海に素直な感想を告げた。
まぁ彼女なら何を着ても似合っているけどさ。
「やったぁ〜!! センパイに気に入って
もらえたぁ〜!!」
と両手を上げて喜ぶ随分可愛らしいサンタさんが
そこにいた。
「ねぇねぇセンパイ!! 隣に行ってもいい?」
「うん、いいよ」
「わ〜い!! じゃあお邪魔しま〜す!!」
僕が座っている隣に可愛らしく座る七海。
改めて近くで見ると七海の白い太ももが
僕を危ない気分にさせる。
正直今すぐ押し倒して七海サンタに色々な事を
してもらいたいのだがとりあえず今は
彼女が楽しみにしているプレゼント交換を
優先する事にした。

「じゃあプレゼント交換しましょ〜!!」
「そうだね」
「まずは私からいきますよ〜!!」
「……うわぁ、不安しかない」
「ちょっとセンパイ!?愛しの彼女に
何て事を言うんですか!? 鬼!! 鬼畜!!」
「日頃の態度を見直してから言えや!!」
「もぅ照れちゃって〜私からのプレゼントが
楽しみで楽しみです仕方ないくせに〜!!」
「期待2割、不安5割、諦め3割」
「諦めが期待より多いんですけど!?
私ってそんなに信頼無いですか!?」
「政治家の"秘書がやりました"と
森の"明日は遅刻しません"
並みに信頼は無い」
「随分具体的な例ですね!?
いいですよ〜!! 信頼ならすぐにでも
取り返して見せますよ!!
ーーこれでもくらえ!!」
と言うと小さめの小包を投げてきた。
「……随分、斬新な渡し方だね。
ともあれ試しに開けてみるか」
と僕は七海から受け取った?小包を開けた。
そこには……
「じゃじゃ〜ん!!」
「おぉ……いいね」
中には高そうな手帳とそのカバーが入っていた。 
「センパイはしょっちゅうメモを書いていたり
スケジュールに記載するからセンパイには
一番良いかなと思って、どうかな?」
「嬉しいよ、七海からこんな貴重なプレゼント
もらってさ。ある意味大切過ぎて使えないよ」
「いやいや使ってくださいって!?
それ使う為にあるんですからね?
あと使ってくれた方がプレゼントした私しても
嬉しいんですけど」
「そうだね、うん大切に使わせてもらうね」
せっかく七海が僕の為に選んでくれた手帳だ。
大切に使わない訳がない。
「あっ、ちなみに先に私の誕生日には
大きく丸が付いてありますからね!!」
「はっ?」
と七海に言われて手帳の4月のページを見ると
彼女の誕生日には大きく丸が付いており
下のメモ欄にはこれまた大きく青色の文字で

"センパイの大好きなわ・た・しの誕生日!!
ちなみにプレゼントは給料3ヶ月分のアレで"

ご丁寧にプレゼントで欲しい物が書いてあった。

「……」
「どうですか〜!! この私の気遣い!!
素晴らしいでしょ〜!!」
「さて、4月だけ別の手帳から貼るか」
「待って〜!? 私の誕生日消さないで〜!!」
「こんなの人前で出せないからね!?
恥ずかしくて!!」
「それを乗り越えてのバカップルですよ」
「絶対乗り越えないからな!?」





ついに今日で
「部活の後輩と付き合ってみた」
連載開始から1年となりました!!


ここまで皆さんのおかげで
連載する事が出来ました。
本当にありがとうございます!!

これからも皆さんに楽しんで
いただけるような作品を書いて
いきますのでよろしくお願いします!!


コメント

  • 雪雨

    連載1周年おめでとうございます!!
    これからも僕を癒させてくださいw

    1
  • ペンギン

    連載1年おめでとうございます!
    これからも、楽しみに読ましていただきたいと思います!
    内容に関しては前の御二方とおなじですw

    2
  • さっくん

    連載1年おめでとうございます、これからも甘々で楽しいのを期待しています!

    3
  • Qual

    連載1年おめでとうございます!いつもニヤニヤしながら楽しく読ませてもらってます(*^^*)これからも甘々のやつお願いします笑

    3
コメントを書く

「恋愛」の人気作品

書籍化作品