部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

邪魔者は退散しようかな〜



少し長くなりそうなので2回に分けました。
なお今回と次回は森視点です。








途中で江國さんの縄を解き
俺、江國さん、織田の3人は平塚、与謝野がいる
カフェに向かった。
そこのカフェには平塚と与謝野以外にも
意外な人物が一緒に座っていた。
「おっ、森久しぶり〜」
「樋口先輩?」
国木田先輩の同期である樋口先輩がいた。
さりげなくコーヒーのカップを持つのが絵になる。
・・・じゃなくて ︎
「どうしてこちらにいらっしゃるんですか?」
「そりゃ君らの先輩に頼まれたからだよ〜
まぁ国木田に借りは作れたし。私は帰宅 ︎じゃ ︎」
というとお金を明らかに多めに置いて出ていった。
「凛子〜 ︎」
「ちょっと七海 ︎」
平塚が江國さんに抱きついた。
「美少女が美少女に抱きつく・・・萌えるね〜
私も抱きついてもいい?」
約1名変人がいるみたいだが。
「桜は空気読もうな?」
と織田が彼女を止めていた。
・・・かなりの力を込めて物理的に。
「良かったよ〜無事だよね ︎だよね ︎」
「う、うん大丈夫よ・・・」
「わ、わ、私・・・凛子に何かあったら
どうしようって思っていて・・・」
「七海、何で貴方が泣くのよ・・・
ほら私は何もされてないから大丈夫よ」
「うわぁ〜ん」
とうとう泣き出してしまう平塚。
「ほらほら泣かないの、貴方って子は・・・全く」
それを優しい表情で優しく慰める江國さん。
文句を言ってはいるものもなんやかんやで
江國さんも平塚の事を大事に思っている様だ。
とりあえず何とか上手くいったみたいだ。
安心したところである疑問が頭に上がってくる。
「・・・樋口先輩は何をしにきたんだ?」
俺らと入れ違いに出ていったけどあの先輩は
一体何をしていたんだろうか?
それを与謝野に聞いてみた。
「さっきまで樋口先輩は私達が変に暗くならない様に
色んな話をしてくれていたの」
「へぇ・・・ちなみにどんな話を?」
まぁあの先輩は変な事を話さないだろう・・・
「ーー主に国木田先輩や森、吉晴の男性陣の失敗談を」
喋ってたよ ︎
「ちょっと樋口先輩 ︎あんた何しているの ︎」
よりによってその場にいない男性陣の話をするとか
あの人性格悪っ ︎
「ま、まぁ森、変に気分が暗くならなくて
良かったんじゃ無いのか?
ーーまぁ後で桜には聞くけどな」
どうやら織田もなんやかんやでキレているらしい。
「・・・吉晴、お手柔らかにね。
あっ、でもベッドの上なら」
「桜〜 ︎」
「ごめん〜 ︎」
・・・与謝野、多分今はふざける場面では無かったな。
「・・・このお二方はいつもこんな感じですか?」
隣を見たらいつの間にか平塚との抱擁を終えた
江國さんがいた。
「あれ?まだあの2人が一緒に見たこと無いんだっけ?」
「そうですね、言われてみれば・・・」
「あの2人はいつもあんな感じでイチャついてるかな」
「すごいですね・・・」
「俺なんかあの2人と国木田先輩達を見ているから
・・・もう何とも思わなくなったかな」
だってなんやかんやで沢山見てきているからか
街中でカップルがイチャついても何にも思わなくなった。
「そ、それはご愁傷様と言いますか・・・
何と言えば正しいのか分かりませんが・・・」
「大丈夫、俺も自分でも何て言えばいいか分からん」
と俺らが話していると
「じゃあ、そろそろ邪魔者は退散しようかな〜」
「はっ?邪魔者?」
俺が疑問に思っていると
「そうだな、俺もさっさと帰りますか」
織田がそれに続き
「私も帰るとしますよ
ーーだってセンパイ怒る準備がありますからね」
平塚は笑顔で怒っていた。
(国木田先輩、頑張ってください)
俺は心の中でこの後めちゃくちゃ怒られるであろう
先輩にエールを送った。
「えっと・・・江國さん?」
「は、は、はい ︎何でしょうか ︎」
「この後、時間あるか・・・・?」
「じ、じ、時間ですか ︎」
「もし無理ならいいが・・・」
「いえ ︎あります ︎すごくあります ︎
なんなら明日の朝まで ︎」
「何かすごく具体的な時間言われたよ ︎」
「すいません ︎
・・・あぁ〜落ち着け私、そうだ落ち着け・・・」
「なら少し歩くか?」
「そうですね・・・」
俺は江國さんと並び、散歩する事にした。
(先輩、俺はこれで決めます・・・ ︎)
俺は1人決意を決めた。









ショートストーリー〜その頃の会計〜

「ふぅ・・・疲れた・・・やっぱり慣れない
事はするもんじゃ無いな・・・」
と僕は目の前で倒れている男を見下ろして言った。
なんやかんやで勝負は長引いた。
この男が意外と粘ったからだ。
ーーまぁ僕が勝ったが。
「森には色々と迷惑かけてきたし
あいつには幸せになって欲しいんだよね」
僕は森としてきた事を頭の中で振り返った。
そして後輩達が逃げたと思われる方向を見ながら
「森、とりあえずここは何とかしたぞ・・・
ーー後は君が上手くやれよ〜」
そう言い、僕は後始末を始めるのだった。


次回、森と凛子の恋の行方は如何に?

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コメント

  • ノベルバユーザー239382

    国木田先輩(  ̄▽ ̄)スゲェェェ

    2
  • ペンギン

    国木田先輩も強いですね!

    3
  • Qual

    国木田先輩マジかっけぇっす!

    5
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