部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

勝負の後

テニスコートでの勝負を繰り上げてコテージに
帰ってきた僕らなのだが・・・
「あ、暑い・・・」
「調子乗りすぎた・・・クラクラする」
さっきまで勝負していた2人は既に体力の限界を
迎えていて、床に倒れていた。
「・・・だからやめとけって言ったよね?
全く・・・水持ってきてやるから少し待て」
と僕は蛇口から水を出して、氷を入れて
2人に渡した。
「た、助かります・・・国木田大先輩」
「"大"はいらないから・・・というか今回の勝負は
森なら分かるけど織田まで無茶するなんて
一体どうしたのさ?」
いつもなら織田は止める側の人間なので
こういうノリには乗らないと思っていたのだが
今日の織田はノリノリで勝負を受けていた。
「すみません・・・なんかついノリで乗ってしまって・・・
次からは気をつけます」
「そうだぞ織田〜」
と森が織田に言っていた。
「お前が言えるのかな森〜」
「あれ国木田先輩・・・?」
「今回は元はと言えばお前が織田に勝負を
挑んだから始まったんだからな?」
「あ、あれ〜そうでしたっけ・・・
記憶にございませんね・・・」
と僕から目線を逸らす森。
「・・・水没収」
森から水を没収しようとすると
「ち、ちょっとそれは勘弁を〜‼︎」
いきなり慌てる森だった。
・・・慌てるなら最初から変な嘘つくなよ。

そして2人の体力が復活した頃を見計らって
僕はベランダで夕食の準備をしていた。
今日の夕食は夏らしくバーベキューだ。
まぁそのため準備と言ってもやる事は
食材の下ごしらえぐらいしかないのだが・・・
野菜や肉を切ったり、調味料の確認をしていた。
「先輩‼︎早く焼きましょうぜ‼︎」
「森か、やっと復活したか」
「・・・先輩、お待たせしました」
と森と織田が部屋から出てきた。
「じゃあ焼きますか、2人とも準備して」
「「分かりました‼︎」」
と2人が皿などの準備をしているところで
僕はまずは焼きそばを焼き始めた。

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