部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

俺の精神をこれ以上削るなよ・・・

与謝野さんのおばさんに僕らは泊まる部屋まで
案内してもらった。
部屋の割り振りとしては与謝野さんと七海の2人。
僕、森、織田の3人という風に分かれた。
ただ食事の際は僕ら男性部屋が
若干だが広いということで男性部屋で食事という
事になった。
そして案内された男性部屋に入ると
「おお〜‼︎畳だ〜‼︎」
「うわ~広いな・・・」
「やれば出来る、やれば出来る・・・」
と森、僕、織田の三者三様の感想を述べていた。
・・・というか織田はまだ緊張していた。
「織田、少しリラックスしたら?」
「は、はい。そうしたいんですが
全然リラックスできなくて・・・
どうしましょう!」
「知らんがな・・・」
「だって先輩、平塚のご両親に会ったんですよね!?
でしたら経験済みですよね!?そうですよね!?」
「おいおい織田よ、今日はどうした?」
・・・なんだろういつもより落ち着きがない。
まぁ緊張しているからだろうけど。
「----失礼します」
と先ほどの与謝野さんのおばさんが部屋に来た。
「どうされましたか?」
とこの部屋の中で今一番普通に話せる僕が
対応することになった。
理由としては
織田→緊張していて無理
森→そもそも初対面の人間と話せない
という2人ともこの場に限っては
ポンコツになってしまったからだ。
「お部屋はいかがでしょうか?」
「はい、とっても心地いいです」
「それはよかったです~
ではご食事は準備ができておりますので
そろそろよろしいでしょうか?」
「あれ、もうそんな時間ですか?」
とふと時計を見るとそれぐらいの時間に
なっていた。
「お前らは大丈夫か?」
「「大丈夫です」」
「では、こちら男性陣は準備できました」
「ーーーーじゃあお邪魔します~!」
「七海!?」
とおばさんの後ろから七海と与謝野さんが出てきた。
「いや~こっちの女性陣は準備は早くに終わって
いたので、あとは男性陣だけだったんですよ~」
と与謝野さんが織田の隣に座りながら言う。
「あらあら2人とも若いわね~」
とおばさんが温かい目で2人を見ていた。
「桜!?目の前におばさんいるよ!?」
「いいじゃん、いいじゃん!見せつけようよ~!」
と与謝野さんが体を織田にさらに近づけた。
「いやいや俺の精神をこれ以上削るなよ・・・」
確かに彼女の親戚の目の前で彼女が
イチャイチャしようとするほど精神が
削られることはないよね・・・?
「羨ましいな~!せん・・・」
「やるなよ?」
「・・・それってフリですか?」
「フリじゃないよ!?本当に
やめてくれという意味だよ!?」
・・・この子悪魔か!?
「あら、そちらの先輩さんと後輩さんも
お付き合いしているのかしら?」
とおばさんが聞いてきたので
「はい、私とセンパイはお付き合いを
しています。最近お互いの両親にあいさつに
行きました~」
「七海!?」
この子何言っちゃているのかしら・・・
「おお~!?」
「そうなの!?先輩やりましたね!」
「先輩すげ~!」
と森、与謝野さん、織田。
「あらあらすでにお互いの両親に顔合わせを
すましているのね~」
とおばさん。
「・・・となると、そこの同期の男子の方も?」
「「「いえ、こいつにはいないです」」」
と僕、織田、与謝野さん3人の声がハモった。
「お前ら酷くないか!?」
「アハハハ・・・」


コメント

  • あいす/Aisu

    森くん、まぁ、ドンマイ‼︎‼︎
    (リアルで森結城がいてツボったらのは内緒)

    2
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