部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

砂浜の女神

僕が後輩達に拉致?されて車に乗せられて
2時間強、目的の海辺に着いた。
「着きました〜‼︎」
と車から出るなり、元気に声をだす七海。
それに対して
「暑い・・・倒れる」
車から出るなり、倒れそうな僕。
「何でカップルで車から出た反応が真逆なんですか・・?」
と織田から言われて
「カップルだからといっても意見が同じだとは
限らんのだよ・・・」
と答える僕だった。
・・・あーあ冷房が効いている部屋が懐かしい。

そして僕らは砂浜にパラソル、シートを用意して
女性陣を待っていた。
・・・ちなみに何故か僕の水着は用意されていた。
どうやらかなり用意周到に準備されていたみたいだ。
「とりあえず体操するか・・・」
と準備体操を始めた。
嫌々来て、そこで足がつるなんていう失態をする訳には
いかず、そして僕がこの場での最年長というのもあり
後輩達の監督もしないといけない。
「森や織田も体操しとけ・・・」
「よっしゃあ〜海じゃあ〜‼︎」
「テンション上がってきた〜‼︎」
と大はしゃぎしている2人。
「お〜い、人の話は無視かい〜?
・・・てか森ってあんなテンションになるのか⁉︎」
「森、水泳対決しようぜ‼︎」
「その勝負のったぜ‼︎負けたらかき氷おごりな‼︎」
「分かった‼︎いくぜ〜〜‼︎」
と砂浜を走り、そして海に入ると泳ぎだした。
「・・・ほっとこうか。つっても自己責任にするか」
・・・森があんなテンション上がるなんてやっぱり
海というのはすごいんだな〜。
改めて海の凄さを感じていると・・・
「だ〜れだ?」
いきなり目を手で隠された。
こんな事をする人なんて・・・
「七海、何をしているの?」
「えへへ〜センパイにいじわるをしてみたく
なりました〜‼︎」
「そうか、じゃあそろそろ手を離してもらえない?」
「分かりました〜〜」
と手を離されて、七海の方を向くと
「センパイ・・・どうですか?」
恥じらう砂浜の女神がいた。
オーソドックスな白いビキニを身につけているのだが
ビキニとは対照的な七海の綺麗な黒髪と
自身のスタイルの良さが相乗効果で七海をさらに
可愛くしていた。
「おお・・・神よ。このような女神を地上に
降臨させてくださりありがとうございます」
・・・いや〜今日は神に感謝するね。
「め、女神って・・・センパイったら」
照れているのか体をもじもじさせる七海。
本人は気づかないのだろうが、その行為が更に
七海を可愛くしている。
「七海、本当に水着似合っているよ」
「あ、ありがとうございます・・・」
「可愛いよ」
「も、もぅ‼︎センパイやめてください‼︎
恥ずかしさで倒れそうです‼︎」
・・・普段なら恥ずかしくて言えない事も今日は
何故か言えた。さっき森達が海でテンションが上がって
いたのをみたが・・・
「その時は僕が介抱するから大丈夫だよ」
「それも困ります‼︎私の心臓がもたないです‼︎」
どうやら僕も海に来てテンションが
おかしくなっているようだ。

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