部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

彼女宅での宴会

その後、お父さんの娘溺愛話は買い物に行った
2人が帰ってくるまで続いた。

そして七海宅で宴会が始まった。
「これからの2人のますますの進展を
祈願して乾杯‼︎」
「「乾杯〜‼︎」」
「乾杯〜?」
とお父さんが乾杯の音頭を取り、開始した。
僕の席の隣には七海が座り、向かい側には
七海の両親が座っていた。
「いや〜拓海くんは実にいい奴じゃないか〜」
「でしょ?私がいいって思った人だからね‼︎」
と七海が自慢げに胸を張った。
「ドヤ」
「七海どうした?」
「褒めて欲しいな〜両親に上手い具合に説明した
彼女を褒めて欲しいな〜」
「いやいや、あまり君説明してないよね?」
・・・大半僕だし。
「それでも褒めて欲しいの‼︎」
「はいはい」
と七海の頭を撫でた。
「センパイに頭撫でられるのいいな〜
至福の時ですよ〜」
目を細め、気持ちよさそうにする七海。
「これでよければいくらでも」
「えへへ〜」
とすっかり忘れていたが目の前には
七海の両親がいるわけで・・・
「あらあら、お熱い事ね〜私達もやりますか?
・・・センパイ?」
「いやいややらんぞ⁉︎」
「・・・えぇ〜」
「昔とリアクション変わらんな・・」
「それは私だからね〜そういうあなたも
昔はあんなに・・・」
「分かった‼︎分かった‼︎何をすればいい」
とこちらではお父さんがお母さんに
軽く脅されていた。
「・・・七海、いつもこんな感じなの?」
「そうですね、いつも私の両親はこんな感じで
すごく仲良いんです」
と嬉しそうに言ってきた。
「待て待て拓海くん、いつもの俺は」
とお父さんは弁明をしようとするが・・・
「あなた、嘘はいけませんよ〜」
「俺は嘘なんて・・・」
「あ・な・た?」
「すいません」
・・・お父さん、ドンマイです。
「あ、ごめんね〜拓海くん。うちの人が
こんな感じで」
「いえいえ、本当に仲が良いんですね」
「まぁ見た目は怖い人なんだけどね〜
内面はとても良い人なの」
「確かにそのような気がします」
「拓海くん、君は色々と・・・」
「例えば、私の誕生日なんてね〜」
とお父さんの話を無視して話し始めた。
「毎年必ずプレゼントと私が好きなケーキを
買ってくるの。そして結婚記念日なんかの記念日は
絶対忘れないの〜」
「確かにパパってそういうの忘れた事ないよね〜
私からの好感度アップ〜」
「よっしゃあ〜‼︎」
とガッツポーズをするお父さん。
・・・余程嬉しいんですね。
「そして七海が1人暮らしをする為に家を出る日なんて
七海よりも大泣きして、その日の晩御飯なんて
殆ど何も食べてないのよ〜」
「それは言わなくてもいいわーー‼︎」
「・・・パパ流石にひくよ」
「ぐはっ」
と娘にはバレたくない秘密をバラされ
その上、娘からの非情な言葉を言われて
お父さんはかなりのショックを受けていた。
「・・いつもかい?」
「はい、これが私の家での普通ですが?」
「そ、そうか・・・」
・・・なんだろう、僕も将来ああなってそうな気がする。
ただ七海ならあんな事されても、お釣りが出るぐらい
日々の幸せなんだろうな。
ーー毎日朝ごはんを一緒に食べて

ーー帰ったら晩御飯を食べながらお互いの今日あった
事を話しながら笑う

ーーそして食べ終わった後は、イチャイチャして

ーー寝るときは笑顔でおやすみって言うんだろうな〜
「フフ・・・」
七海との生活を想像していたら頬が緩んだのが
自分でも分かった。
「センパイ?」
「ん?ああ、どうした?」
「センパイがいきなり笑ったので」
「いや、君との結婚生活を想像してたんだ」
「け、結婚⁉︎」
「そうしたらとても楽しそうだな〜と思って・・・
あれ?七海?」
「せ、センパイは、い、い、一体何を考えて
いるんですか⁉︎」
「君との新婚生活」
「し、新婚生活⁉︎せ、センパイのバカ‼︎」
「あら〜七海。あなた照れているの〜?」
「お、お母さんは黙ってて‼︎」
「拓海くん、七海とはいつ籍を入れるんだ?」
「・・・パパはうるさい」
「俺だけ雑⁉︎」

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