部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

予定は急に崩れるものである。

森と少しこれからの事について話した後、本来の
目的である飲み物を買い、自分の部屋に帰った。
「・・きなんです」
「なら、行かなきゃあの先輩は気づかないよ。だよね
吉晴?」
「まぁあの先輩は部活を大事に思っているからだろうが
自身の事は後回しだからな」
と3人の声がまる聞こえだった。
「・・君ら、外まで声が聞こえてるぞ」
「「「大先輩⁉︎いつからそこに⁉︎」」」
と3人が同じリアクションをとっていた。てか
平塚さんまで驚きすぎて大先輩になってるよ?
「さっきからだが。大丈夫。話の内容は聞いてない」
「良かったのかな良くなかったのか」
と与謝野さん
「今回は聞かれた方が良かった方が良かったかも」
と織田
「残念です」
と平塚さんが、三者三様の事を言っていた。
「と、とりあえず先輩は5月4日暇ですか?」
と平塚さんが話の流れを変えようと話題を振ってきた。
「その日は・・森と遊ぶ日だ。何でだい?」
「そ、そうですか・・・嘘〜〜」
と平塚さんがまた落ち込んでいた。
「「ちょっと森‼︎何してるんだ‼︎」」
「待て待て今のどこに俺は責められる要素がある?」
「ちょっと森、来て‼︎あ、先輩はそのままで」
と与謝野さんが森と織田を連れて外に出た。
「あいつらは何がしたいんだ?」
「アハハ・・・」

その3分後
「すいません大先輩‼︎5月4日、2年生で練習する
事になってしまいました‼︎」
「それ今決まったろ・・」
「いえ、本当は大分前から決まっていたんですが
森が忘れてました」
「な・の・で先輩は暇になりましたよね?
なりましたよね?そうですよね⁉︎」
「あ、ああ暇になりましたね・・」
・・与謝野さん怖いよ?
「平塚さん‼︎今‼︎」
「あっ、はい‼︎4日先輩が何もなければ私に都内を
案内してもらいたいのですが・・どうですか?」
「そうだね、せっかくの休日。楽しく過ごそうか。
僕でよければ案内させていただくよ」
「「「よし‼︎」」」
と2年生3人組
「よし?」
「じゃあ先輩、約束ですよ‼︎分かりましたね⁉︎
いいですか⁉︎破ったら泣きますからね」
と最後のフレーズだけマジトーンだった。
「分かりました‼︎約束善処させていただきます‼︎」
と後輩に敬語を使っていた。
「平塚さん、頑張ってね‼︎」
「ファイトだ」
「先輩方・・ありがとうございます〜」
「大先輩」
と森が話しかけてきた。
「ん、何だ?」
「後は先輩の気持ちだけっす。先輩は誰よりも部活を
大事にしてるのは分かります。それは俺ら下級生全員が
保障します」
「いきなりどうした?今日のお前は随分饒舌だな」
「まぁ場の雰囲気ってやつですよ。先輩は誰のせいとは
言いませんが貧乏くじを引くの得意じゃないですか」
「別に好んで引いては無いがな」
「何でたまには女子とデートでもして、心から
楽しんできてください。それが俺ら2年生3人の
気持ちです」
「本当にどうした?」
「いえ、いつも先輩に世話になっている俺らの
恩返しですよ。
・・夏目に取られないでくださいね」
「それは、善処するよ」
「なら安心です。さて織田‼︎与謝野‼︎平塚さん‼︎
今日は呑むぞ〜‼︎あっ平塚さんはソフドリね」
「実は私、20歳超えてます。1回浪人してます」
「そうか・・まぁいいや呑むぞ〜〜‼︎ほら大先輩
も缶ビール持ってくださいな‼︎」
「僕アルコール苦手なんだが」
「乾杯〜〜」
「「「乾杯〜〜‼︎」」」
「・・乾杯」
とこういう風に騒ぐ日常も中々悪くは無いと思った。

ただ・・
「飲み過ぎた・・」
「すみません私もです」
「吉晴、吐きそう・・」
「俺に吐くのは構わんが、ここ国木田先輩の家だ」
・・お酒はほどほどに

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