部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

二度あることは三度ある?

「・・・誠に申し訳ありません。次回からはこのような
事は無いように致しますので今後ともよろしく
お願い致します」
「次から頼むぞ」
「はい、かしこまりました」
となんとかOB先輩に対しての謝罪が終わり、そして
それら諸々の処理をしていたら、だいぶ日が暮れた。
「国木田先輩・・・すみません」
と今回の問題を知らせてくれた後輩が謝ってきた。
「いいよ、気にすんな。今回は夏目もだが、あの
OB先輩もやや面倒だからね」
・・・たまにいるんだよな、面倒なOBは。
大体の先輩方は気を利かせてくれるから助かるが
たまに今回のような面倒なOBもいる。
「ふぅ・・・」
「国木田先輩・・大丈夫ですか?」
「いきなりどうした?」
「なんか先輩かなり疲れている様に見えます」
心配そうに尋ねてきた。
・・・朝、七海さんにも言われた。
「そんなに見えるかい?」
「はい。それはもうはっきりと」
「そうか・・・」
・・・こりゃ朝の発言は撤回した方がいいかも。
最近立て込んでいたからか・・
「後は自分に任せてください。先輩には今日とても
世話になったので」
「わかった。じゃあ先に・・・」
と後輩の好意に甘えて帰ろうとしたところ
「大変です‼︎」
と今度は別の後輩が部室に駆け込んできた。
「なんだい?」
「国木田先輩⁉︎実は今OB先輩から苦情が来て」
「それって〇〇先輩?」
「はい、よくわかりましたね?」
「そんな気がしたからね。とりあえず僕が行って
対応しとくから、君らは今から僕が言う事をやって
もらえる?」
「「分かりました‼︎」」
と僕は後輩達に指令を出して、OB先輩の元に向かった。
「勘弁してよ〜〜‼︎」
・・・マジでそろそろキツイ。

「わざわざありがとうございました」
「国木田も頑張れよ」
「はい、頑張ります」
とOB先輩を見送った。
この先輩は日頃の僕ら幹部の態度に対しての苦情
を言いにきた。
メールや電話ですればいいものも、本当にわざわざ
お越し下さりありがとうございます、だよ。
「ヤバイ・・・もう無理」
そろそろ限界が近かった。
「せ、先輩大丈夫なんで帰っても大丈夫です」
「そうです、だからご帰宅ください」
「そ、そうだね。じゃあ次こそは」
と帰る準備をし出した途端
「国木田先輩⁉︎大変です‼︎」
「またかよ‼︎今度はナンダイ?」
・・・休ませてよ、本当にさ。
今日は厄日か⁉︎そんな気がしてやまない。
「実は学務から苦情が・・・」
「もう勘弁してくれよ〜〜‼︎」

この後家に帰れたのは9時過ぎだった。

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