創造主は暇だったので冒険者になった。

suu0405

22.

「今回は運び屋クエストです。」
ギルドに着くなり口を開いたと思ったら、出てきた言葉は突拍子も無いものだった。
「なんで今になって…。」
「最近見ていれば討伐ばっかりでは無いですか。たまには骨休めをしないとですよ。」
「ルナ、貴様の目的は旅行にでも行くことだろう。」
クレアが突っ込む。ルナの考える事と言えばそんなものだろう。
「うぐっ…。い、いーじゃないですかたまには!旅行して報酬貰えるんだから文句無しでしょう!今懐に何ウルト入ってると思ってんですか!」
「四二五〇ウルト(こっちの一〇五〇〇〇円ちょい)。」
「?!」
クレアとシャルミエが目を見開く。俺達が普段こなしていたクエストは、難易度星四や星五の討伐。報酬は五〇〇ウルトにもなるが、日常的な消費は一日一五〇程。シャルミエが加わってから一ヶ月程だが、そんな生活なだけに所持金額は膨れ上がった訳だ。
「そんなに貯まってたの?」
「頑張れば大陸の五分の一は回れるな…。」
「そういう事です。ね?良いでしょう?」
ルナがせがむような目で見あげてくる。確かに所持金に余裕はあるし、気分転換にも良いだろう。正直、ダメと言う理由も無い。
「…まあ、良いだろう。」
「やた━━━!もうクエストは選ってありますよ。」
ルナが持っていた紙を突き出す。
「んー?交易品の運搬、目的地は…フィスファ?」
「フィア一と言われる程大規模な港町です。離島への定期船なんかもあるらしいですよ。」
早速クエストを受注して、依頼主に貨物を受け取りに行った。宿に置いてあった荷物はひと通り全部持って行くことにしたが、宿の主人に部屋だけ空けておいてくれと頼んでおいた。そして、俺達は出発した。目指すは

          ─港町フィスファ─

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