創造主は暇だったので冒険者になった。
12.
今日もギルドの依頼を受けた。依頼の内容は、街の南に伸びる商路の周りのスライム討伐。二回目にして初めての討伐依頼だ。
商路の周りは平原になっていて、肝心のスライムはというと、パラパラと色んな色のが散らばっている程度で、そんなに群がっている訳では無かった。
「あの色は何か関係あるのか?」
「やってみれば分かります。」
「なるほど。」
剣を構え、手近な黄緑に真っ直ぐ突っ込んだ。ある程度近づくと、スライムの一部が尖って、頭目掛けて一直線に伸びて来た。右に首を傾けてぎりぎりでかわし、斜めに切り下ろす。スライムの体は簡単に切れて、死骸は黒くなって消えてしまった。どうやら黄緑色のスライムは、何も無いただのスライムのようだ。次に、赤いのに走り込む。攻撃方法も切れ方も黄緑とほとんど変わらなかった。
「やっぱり関係無しか?」
「いいえ、ありますよ。」
そう言うとルナは、もう一体の赤スライムに火の玉を打ち込んだ。すると…
ドンッ
赤スライムは爆散して、地面を焦がした。
「下手して火属性や雷属性で近接攻撃を仕掛けようものなら、スライムと一緒にポンです。」
「そういうのは先に言ってくれるかな? 」
「貴方が走るのが速すぎたんです。」
─こいつ、しれっと言いやがって─
今夜三回ぐらいは気絶させてやろうと心に誓って、今度は青いスライムに走った。
商路の周りは平原になっていて、肝心のスライムはというと、パラパラと色んな色のが散らばっている程度で、そんなに群がっている訳では無かった。
「あの色は何か関係あるのか?」
「やってみれば分かります。」
「なるほど。」
剣を構え、手近な黄緑に真っ直ぐ突っ込んだ。ある程度近づくと、スライムの一部が尖って、頭目掛けて一直線に伸びて来た。右に首を傾けてぎりぎりでかわし、斜めに切り下ろす。スライムの体は簡単に切れて、死骸は黒くなって消えてしまった。どうやら黄緑色のスライムは、何も無いただのスライムのようだ。次に、赤いのに走り込む。攻撃方法も切れ方も黄緑とほとんど変わらなかった。
「やっぱり関係無しか?」
「いいえ、ありますよ。」
そう言うとルナは、もう一体の赤スライムに火の玉を打ち込んだ。すると…
ドンッ
赤スライムは爆散して、地面を焦がした。
「下手して火属性や雷属性で近接攻撃を仕掛けようものなら、スライムと一緒にポンです。」
「そういうのは先に言ってくれるかな? 」
「貴方が走るのが速すぎたんです。」
─こいつ、しれっと言いやがって─
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