創造主は暇だったので冒険者になった。

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3.

─はあ、やっとここまで来たか─
生命は『疲労』する。それが早くも厄介になった。街は堅牢な外壁に囲まれ、フィア特有の『モンスター』という生命に備えている。そんな外壁に大きく口を開ける門をくぐり、街に入る。通りには人間はもちろん、馬車や荷車,更にはエルフなど、様々なものが行き交っていた。しばらく通りを進むと広場があり、そこにこの街の地図が貼ってある掲示板みたいなものがあった。掲示板の上部には、「シラクゼシアにようこそ」と書かれていた。どうやらこの街はシラクゼシアというらしい。地図によると、この広場は円形になっている街の中心で、ここから十字に大通りが伸びている。今自分が来た道を真っ直ぐ行くと城があり、城に近い程施設の規模は大きくなっていくようだ。

目覚めた時に頭の上にあった太陽は、もうだいぶ傾いて、シラクゼシアを赤く染めようとしていた。今日はもう諦めて、今夜の宿を探す事にした。この街には、三つの宿があるらしい。どれが空いているかは分からないから、手当たり次第に覗くしかない。
─面倒だ。─

まず一件目。広場から一番近い宿にした。中に入ると、一階の酒場はだいぶ賑やかだ。空いていないのを覚悟で、主人らしい人間に声をかける。
「すまない。宿を取りたいんだが…部屋は空いてるか?」
「おお。旅の方かね?いらっしゃい。あんたは運が良いよ。最後の一部屋だ。こっちへ来なさい。」
宿探し終了。我ながら運が良い。主人に連れられて、俺は二階に上がっていった。

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