異世界転移したら中々異常が多いサイコブラッディーな非日常

家上浮太

ザウスゼルスにて17


ルキノヴァ・ステルベンは憂いながら、ゴブリン、レッドキャップ、レジスタンスを切りながら、その獲物にして、胸の高ぶりを押さえられない理知外の存在に出会った。
三日月のようなナイフのみで敵と渡り歩く男、傍らにいるのは噂に聞く戦士エグドス・ムラマサだろうが、それよりも自分はその美少年を抱きたくてたまらない、自分はあんな人間を楽器にして弄ぶ趣味は持っていないがここで、自分はどうやら目覚めてしそうになった。
「…………これが惚れた、というのか」
戦乱の中で、猛ダッシュをした。
武器を抜きながら襲い掛かる。
しかし、その一撃は捕獲のための布石としてのモノだったので、やすやすと受け止められた。
「…………漸くって感じだな」
「!」
自分の攻撃を受け止めた。
それに驚愕した次の刹那。
今度は自分が本当に殺されるという錯覚した、死神を幻視した。
汗が頬を流れ落ちた。
加えて興奮をしていた。
「久々に本気を出せる相手か?」
「僕の名前はルシェだよ、兄さん」
「俺か? ステルベンだ」
「良い名前だね、あはっ、そそるじゃないか」
「安心しろ…………俺もだッ!!」

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