異世界転移したら中々異常が多いサイコブラッディーな非日常

家上浮太

ザウスゼルスにて4

四狂剣の双子の姉妹は殺戮をしていた。
泣き叫ぶ大人、男、女子供、を虐殺中。
ツベイア・エインファン。
リベリア・エインファン。
その本性はシリアルキラーだ。
吸血鬼の中では積極的過ぎる。
「楽しいですね!姉さん!」
「あぁ、思い出しちゃうじゃない」
盛りは止まらず、気配には敏感になる。
看板が壊れた酒場に二人は入った。
そこには、強敵の気配がしたからだ。
そこにいたのはライフルを持った男。
一人で酒を漁って、勝手に飲んでいる男。
ドレッドヘアーにグラサンをした黒人だ。
「ちっ、そんな下品を匂いを漏らしてんじゃねぇ、酒が不味くなる」
「あれ?あなた異世界人ね!」
「そうよ!ロサンゼルスの生き残りね!」
「この街が異世界に落ちたと思ったら先にナチの残党がいやがった、なんてどんな悪夢よりショッキングだ、で、貴様達は魔族か?もしそうなら、生かして返さん」
ライフルを彼女達に向けた。
「あぁ、虫飛ばしですね」
「遅い玉を沢山出す下らない武器」
「ほざけ、人の形に少しは近づいとけ」
乱射されるライフルをかわしていった。
しかし、跳弾までは計算外であった。
「当たった?」
「魔法か?」
「やはり魔族だな、低能にも程がある」
「ヤバい、こいつ何か能力を持ってる」
「何もねぇよ、これはただ技術だよ!」
酒の瓶を投げて、空中でそれを割った。
そこから、アルコールの雨が降り注ぐ。
同時にライフルに取り付けられたグレネードランチャーを発射させる。
焼夷弾、アルコールに濡れた妹。
爆裂して全身が火だるまになる。
「ぎ、ぎゃぁぁぁあ!」
「お前!よくも!」
「その台詞を言って良いのはてめぇじゃねぇ、いきなりこんなクソッタレな場所に来させられた俺達レジスタンスの言うべき台詞だ、分かったら、無抵抗であると、全裸で土下座しろ魔族めが」

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