fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

第◼話、後日談なれど深淵が忍び寄る

「お馬さんかっぽかっぽ」
「ほら、妾のために歩け」
 ぬいぐるみを持った紫衣の少女と皇帝特権でセイバーと成った武則天が、人類最凶の蝙蝠を四足歩行させながら、その上に座っていた、時折二人は馬用の鞭で尻を叩く。
 武則天の宝具『告密羅職経』により、炮烙の刑、猛火の上に多量の油を塗った銅製の丸太を渡し、その熱された丸太のうえを罪人に裸足で渡らせ、渡りきれば免罪、釈放するというものである、をさせられている、なので、彼の歩いた後は線路のような焦げた痕になっている。
 犬用の首輪をつけられ鼻フック。
 鎖の先を持つのはメディア、巴御前、カーミラである。
 「ほら、歩きなさい」
 「旦那様にしでかした罪を贖え」
 「ほら、休まないの、殺すわよ?」
 カーミラのアイアンメイデンが小型化させられ手足四肢につけられている、熱せられ、コンボとなり、焼けた刺が四肢を貫通している。
 「無様ですわね」
 セミラミスが通りかかり哺乳瓶から毒を飲ませる、筋肉弛緩剤である。
 「ほら、倒れたら全身丸焦げよ?」
 「罰ゲーム確実ですわね」
 「もっときついお仕置きしましょ」
 「あはは!お馬さん、首吊られるの?」
 「妾が徹底して拷問してやろう」
 「ずるい!」
 「カーミラ、次はお前の番だぞ」
 土方歳三が彼女を連れに来た、置き土産に彼の腹部に剣山を置いていった。
 その後に、シグマと偶然出会う。
 「ざまぁないな屑、ほらおまけだよ」
 そう言って自分のナイフを筋肉弛緩剤でぐらぐらと倒れそうになってる彼の下に置いた。
 「…………!?」
 シグマが、敵意に気づいた。
 そういうのには敏感である。
 少年兵の直感が名状しがたい恐怖を探知する。
 ぼじゃ、ぐじゅぼぎゅ。
 ぼっじょ、と土蜘蛛が。
 全身蟲を這わせた異形。
 ラヴクラフト的に登場。
 「マ ターを虐 るの 許  ない」
 
 「ヤバいヤバいヤバいヤバい!不味過ぎる、皆、今すぐここから離れろ!」
 
 ーーーーー次回作にご期待下さい。

コメント

  • ノベルバユーザー602526

    話のテンポも良くおもしろく読ましてもらいました。

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  • ノベルバー姉です

    表紙が逆転しており、良かった。それが興味を持ちました。

    0
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