fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

悪の美学

そこに行けば何かが変わる。
上京して退廃の都の池袋へ。
生き辛さも人とは違うというのも解決される、発達障害とか、アスペルガーとか下劣に満ちた思想に当てはまるとは思わない。

事実、そこではきちんと心が満ちたのだ。
わざわざ連れ戻して、家出少年の足掻き?
思春期特有の感覚?凡百の者達と一緒にするな、この異常性もこの狂気も俺様のオリジナリティーだ、全てを食いつくし、全てを冒涜し、魔女をラフレシアを作るのが存在意義。

その下衆さを誇る、それこそが悪の美学に殉ずるのが生き甲斐だった、それを奪って幸福になるわきゃねぇ、凡人とは違う、精神異常はあるだろう、薬漬けにされた社会不適切者は皆殺しにしてもいい、優性思想万歳だよ。

俺が社会適合者。
世界は腐ってる。
それを見て病むのも絶望もしてねぇ。
性根を腐らせて、世俗と渡り合えた。

性善説など下らん。
性悪説も卑猥だな。

人間の性質は罪でしかない。
三文オペラのフィナーレでも言ってたさ。

人間は悪をする事によってしか幸せになれない。

反社会的?

おいおい。

この悪意は平凡的だ。
狂気的であれ凡庸だ。

サイコパスがイカれてるだけの奴と思うか?

その大部分は殺人を犯す凶悪犯ではなく、身近にひそむ異常人格者である、どこにだっているんだ、団地だろうとアパートだろうと、マンションだろうと集合住宅だろうと近所ならば、な。

適応できたら成功する。
不適切なら人間として失敗作だ。
犯罪者も犯罪者予備軍も同じだ。

自己の悪は、蝙蝠キャラでしかない。
しかし、善悪の彼岸は超越出来てる。

これがどうだかと言えば人生を楽しめてる。

それだけで、偽善者より百倍の価値がある。

「ヒャハハハ!倫理は踏み砕くのが快楽なのさ、魔女ラフレシアを製作するのは超楽しい…………帰りてぇ」

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