fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

師匠と弟子


「第二魔法の『接ぎ木』だ、師匠」
「それが狂ってるんじゃよ、弟子」
「血族は異物ですか?」
「怨念の大罪の個人名が血族の一員とはな」
「戦争で死んだ、この殺意はアンリマユより深い、最も不才は第三次聖杯戦争でのキャラクターですからね、血族でこの世界に残って欲しいのは、人類最凶の蝙蝠だけ、アンリマユが憧れを見いだす悪意、素晴らしいじゃないですか、もっと悪目立ちさせましょうよ、もしくは大衆に植え付けましょう、自己投影は楽しいですよぅ?」
「あの作家の自己投影し過ぎた美少年、か」
「えぇ、彼は作品への自己投影が激しい事で有名です、ねじまきカギューで子供が母親を殺した時、彼は同じような事をしたのです」
「狂ってる」
「でしょ?」
「恐るべきは自己主張の少なさよ」
「もはや、彼は無貌に等しいです」
「似て非なる、が」
「ですからまだまだ続けさせてもらいます」
「斬新な発想だ、原作にいないキャラが我が物顔でいるだなんてそれこそ人類最凶の蝙蝠の厄だ」

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