fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

神の毒


自分に楯突くムカつく奴を殺してそいつの双子を奪い、一方を自分ともう一方の双子を憎むように育つ環境に放置&もう一方は自分を無条件で慕うように洗脳し、双子同士が小競り合いを起こすことで自分の懐に金が舞い込む仕組みを作り、挙句にその間にいる搾取対象が逆らったら洗脳で一部勢力を暴走させたり武力を行使したりで叩き潰す。 どこに出しても悍ましい、 果てしない外道である、真性悪魔そのものであった。

双子とは『焼却の銃』と『氷結の刀』。
その双子の居場所を奪い、その元々の両親の一人息子として未だに生活している賢しき蛇。

両親への愛などない、どう絶望を与えようか考えながらだらだらする、愛を知る気など毛頭ない。

伝説の堕天使サマエル。

真性悪魔。

「人間の想念を被って『個体名』に成る偽物」ではなく、人が名付ける前から既にそうであった本物の悪魔を聖堂教会ではこう呼ぶ。受肉した魔。これが引き起こす惨劇は人の世界から逸脱しており、その被害は取り憑かれた本人のみならず周囲の人間にまで及ぶ。故に、真性の悪魔祓いは二度は耐えられないと言われる。主が遣わした存在とされ、生物である以前に「魔」として創造されているが故に、人間より高度な魔術を行使する事が可能。生体機能全てが「魔」を呼び込むモノであるが故に魔術師が持つような後付の擬似神経である魔術回路を持たない、単なる汚染物質である。


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