fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

横浜にて

ブラジルの骸侯爵の一人息子『髑髏卿』横浜中華街のチャイニーズマフィアと同盟関係にある、その組織はれっきとした悪の組織だ。
カラーギャングでもチーマーでも愚連隊でも暴走族でもヤクザでも半グレない組織であり、リーダーはサバイバルゲームに使う顔の下半分を隠すスカルマスクを常につけてる。
「新しい『悪』の形が必要だぞ、蝙蝠」
「そう気取らなくてもいいのですが?」
「お前のように容疑者が少年院の中にいるので事件現場に指紋べったりでもバレない例外な奴とは違う、悪であっても悪目立ちは駄目なんだよ、企ては狂ってはいけないんだぜ」
「えぇ、小生は楽しく狂って遊んでますが」
「あぁ殺し屋が実在するにしたら捕まらないから、殺人委託の罪にとられなくて幸いだ」
「したら、じゃなくているじゃないですか」
「あぁ、おっとこれはキツくなってきたな」
骨で出来たジャンガ、一本一本違う人間の骨である、どれだけ殺戮したら気がすむのか。
「ところでマスクとバックルイカすだろ?」
女の手が顔を覆ったり腕につけられたりしている、これが悪質パロディでなくてなんだ?
「悪趣味だな」
「骨作する奴に言われたくねぇ」
「人間は上っ面が酷い、皮一枚剥がさないと芸術性は見いだせんよ、肉がある時点で醜いんだよ、人間は肉片を剥がすしかないだろ」
「悪趣味だねぇ」
「あっ、倒した」
「小生の勝ちだ」
「はぁ、分かったよ、父親を紹介してやるよ、弟子になって精々おっかなびっくりしていればいいさ、あと麻薬を2ダースお土産として持ってこい、えーと密輸船の名前は………」

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