fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

ハンス・クリスチャン・アンデルセン


殺生院キアラのサーヴァントだが、そのマスターが平行世界で、ムーンセルを完全掌握して『涅槃に達した殺生院キアラ』となっている、主人公がボスキャラクターを倒せなかった所で始まるゲーム展開、もちろんジョジョパロであり、その奇想天外さは度肝を抜く。

そんな彼女より、そのサーヴァントは怒号。
「ぶっ殺すぞてめぇ!」
世界の終わりが七日後に迫るのでその前に締め切りを設定された、出来る限り早めにというふわっとした言葉がこれほど苛立ちに覚える事は無い、作家として厄そのものの締め切りの設定だ、やる気を刺激するような人物かつ筆が進みそうな相手であり、第一部の頃から自分は登場はしなかったが裏でその人類最凶の蝙蝠を観察していた、人間観察と中で彼は悪趣味を極め、自己愛ナルシズムを極め、自分という主演役者のために全ての人間は脇役であり目立ちたがりで自己顕示欲が凄まじくある、他者のための文章より自分の方の文章を長くする悪癖さえあった。しかも一見大胆に見えるが実は慎重に事を進めるのでたちが悪いピカレスク。
「はぁぁあ、お前に平行世界を混ぜられなきゃよかった、もっとマスターが普通に主人公に倒される奴でいて欲しかった、お前本当に自分のためなら何でもするんだな、せこっ」
「おいおい、自分さえよければいいって言うなよ、それじゃあこの自己を解釈すら出来ていないぞ、ハンス・クリスチャン・アンデルセン、小生は自分さえもどうでもいいんだ」
「………………破滅願望持ちって事か」
「マゾですね」
殺生院キアラがそう解釈した。
もう人間をやめている彼女だ。
「マゾ?この無痛症の男が?」
「はい、女に弄びたがっている可愛い子です、一見高圧的に見えますが内には淫獣が隠れています、私の中にいる魔物と同じな、とっても、ただ愛に餓えているけだものです」
「その真否は知らんが、俺はこれから缶詰になる、徹夜もする、第一章だけはもう完成してあるから、それを読め、そして出ていけ」
「あ、ハンス君、道具製作で首輪作ってよ」
「………………ほらよ」
首輪が蝙蝠に付けられる。
首輪の先から鎖があった。
それで引き連られフェードアウト。
「アンデルセン、ちょっと助けて」
「無理」
「さぁ絶倫として魔羅を荒ぶらせて下さい」





「残念さが目立つよなぁ、まぁエロゲならあれぐらいでも平気か、だがあいつは一級のサディストでもある、あの状態の殺生院キアラにどう調教せんのうに励むのか、色々ゾッとするな」

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