fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

空亡

「自意識過剰はもはや病気です、自分が凄いという妄想癖、自分を取り繕うための虚言癖、当クリニックでは薬に頼らない治療方法をしてますが、貴様には心の薬が必要だよ」

ぽさっと、薬局の袋が、青き太陽となった教祖の眼前の地面に落とされる、屈辱感が芽生えた、自分が見下されたと思ってしまった。
「この外圧め!」
「言葉の用法が間違っています、そこではですね、自分に歯向かう愚者、と言うべきでしょう、王様気分でしたか?まさに反面教師」
「違う、俺が新世界の神なのだ!」
ぽさっ、と、またもや薬局の袋が。
「はい、もう、一つ追加しますね」
「ふざけるな!誰だと思ってる!」

「何者でもない、虎の威を借る狐ですよね」

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