fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

七夜志貴


「なぁ、現世は夢 夜の夢こそまこと、というが、これが真実とは思いたくない、お前さんはどんだけ世界を壊す、いや、世界そのものを殺したかったんだ、冷酷のハサンさんよ」

「無差別殺人とはそういう気持ちから起こる、それは自分の中に魔物を飼っているということだ、お前も僕も対して変わりはしない、しかしお前は偽者、僕は本物だぞ?」

「ワラキアの夜の疑似展開、というより、それだからこそ虚構の王は、世界を夢と断ずれば、それを弄れば真か、宇宙のどこかに追放されて欲しいレベルだな、まさか夢魔王なんて概念がいるだなんて思いたくはなかった」

「この固有結界では、ワラキアの夜を招来できる特性がある、と、いうのはまさに偽者らしい、そのくせ、自分を本物と言うのが自分にとっての人間性の歪みらしくヘドが出る」

「目を見て話せよ」

「合わせたら殺すしかなくなるじゃないか」

「もう、我慢できないんだぜ、焦らすなよ」

「そうか、節操がないな」

「地獄へ歓迎してやるよ」

「ここが冥府への入り口だとも、知らなかったのか、この悪夢でお前は惨殺されるんだ」

「そうか、無幻能を嗜むような気分だな!」

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