fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

バゼット・フラガ・マクレミッツ

「本場のロコモコ丼は美味しいなぁ」
ハワイでバカンスをしている蝙蝠君。
その横では人寄せの魔術により閑散した街。
横には封印指定の執行者である彼女がいる。
「あぁ君の切り札の斬り抉る戦神の剣フラガラックは効かないよ、不慮の事故にもなりはしない、心臓は分霊箱にしまってるし首は彷徨海の技術を使ってるし脳は沢山あるし受けたダメージを他の場所に押し付けるのではない、受けようとする犠牲を他の誰かに押しつける、生贄そのものを使用する呪術式の『偽膳する委託フェイクサクリファイス』が小生にはあるからねぇ」
「ブラフですか?」
「呪術が学問じゃない、というのを知れるよ、それに、ほら、君の拳ですら通らない」
問答無用で殴打した。
硬化のルーンを付与。
そんな拳打を止めた。
カードで止められる。
「なんですかこれ?」
「愚者の前のアルカナの0にしてダークアルカナの始まり『奴隷』のカード、このカードの効果は魔術の無害化と王力オーラの無力化だ、あと他者にこのカードを挿入すればその者は必ず奴隷になる力を持っている、コロンブスがありがたる性能だ」
「それが、暗黒カバラというやつですか?」
「これが封印指定にされるのはよく分かる」
「迂闊には攻撃できないですね、この場から離れたいです、何かするか分かってしまう」
「あぁ、このカードを君に挿入してあげる、だが今は食事中だ、少し待ってくれないか」
「それだけは待ってあげます、それは死刑囚に渡された少しの猶予なんでしょうけどね」

そして闘いの後。
「やる       ねェ」

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