fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

歪・キャスター

「主人公の名前は聖人なる《方舟ノア》」

その両目は暗澹で出来ていた。
深淵とは違う忌むべき暗い眼。

「させんぞ、橙の果実グリムロック霊気オーラを纏いし〈方舟〉よ! もし禁忌に手を出したならば、この世界は次元ごと消滅するのだぞ、分かっているのか!←この台詞は必要だな、この聖杯戦争では聖杯に手を出すぐらいでいいだろ、では、やはり、正体不明の罪悪感が二人を襲う_(:3」∠)_」

壊れかけパソコンのワープロソフトが狂走。
ふむ、と、彼は、作品を見返す、見返すだけで、誤字脱字を直す以外は、加えることも削除する事も書き換える事すら無い、いつもながら無い、天才肌である彼の勢いとノリと執筆意欲とか、テンションが分かりにくい彼だし、割りと健気に筆は進める事が出来るが。

「作家キャスターの腕の見せ所だね、私が死亡した、というのは常だし、死亡してから復活するしか能がないので不死者なんて言われないし、まぁ今回の進歩はこれぐらいにして、久しぶりに脳を変えてみるとしようか」

扉を開けた向こう側の研究所の雰囲気のある大きな試験管の数々には沢山の脳があった。

死んだ回数だけの脳がそこにはあったのだ。

「さて、どの場合の記憶と、どれくらいの知識が必要かな、カスタマイズの腕が鳴るぜ」

笑殺話だ。

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