fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

白夜劇団No.8

「いえいえ、貴女は強かったです、あまりにも強い、だからこそ勝てる、私のスキルはジャイアントキラーが出来る能力なのです、そもそも暗殺者は、生きているなら神すら殺せると豪語できるんです、実際殺せましたし」
『暗殺者』が彼女にだらだら語っている、彼にとっては、油断を誘うための長話である、サーヴァントが人間と戦闘が出来ている時点で不可思議であるが、彼ならばそれが可能。
積戸気という霊基に直接攻撃が出きる気を使い、それを両手、両足に纏わせて闘う。
ブリュンヒルデは傷は魂的に多かった。
魔力そのものを消していく消耗戦のプロ。
疲れさせ、そのまま立てなくなりそうな。
「さて、トドメといこうか」
突然ナイフを抜き出した彼。
飛びかかり、その直前でナイフを落とした、彼女の目はそのナイフに向いたままで。

音の衝撃。

ねこだましが炸裂する。
クラップスタナー。
長時間肉体の麻痺。

その隙を好奇と見てついつい嗜虐心が出る。
「私は一方的に暴力を振るいたいから暗殺の道を選んだんですよ、天然のサンドバッグを自ら作り、そして、それをぶち壊すのです」

積戸気を右腕に収斂させた。 
何がされるか分かっている。
だからこそ怖くてたまらない。
逃げられない、だから失禁を。
その一撃は鼻を陥没させ、眼を抉り飛ばして、脳味噌を弾け飛ばして、死を与えた。
「信じられないでしょうけど強いとは戦闘が上手って事です、暗殺者は戦闘などしませんけど、一方的に殺すから暗殺なのですが?」

「戦闘という領分に入ったらいけないよね」
白夜劇団のリーダーが自分のアサシンの令呪を渡しに、彼の元にやってきた。
「貴方ほど戦闘という概念をしてくれない不吉な人はいませんよ、不幸に落とすだけの闘争すれば、相手なんて、悪霊退散する陰陽師の足掻きですよ、で、貴方は令呪を渡しに来たと?丁度、依頼も達成しましたし報酬を」
「分かってるさ」

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