fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

言峰綺礼

「新興宗教に対する聖堂教会の意見は好きにやっていろ、だ、悪魔崇拝者よりはマシだから」

そんな事を言う外道神父である。
壊れてはいても、信仰は本物だ。
『焼却の銃』に手当てを施した。
教会の礼拝堂で、神父は微笑む。
「何もおかしい事じゃないよ、君だってなんだかんだで、クリスチャン、私と信仰を同じとする、だから、私は君に協力をしている」
「ありがとうございます」
「勧善懲悪が成り立たない現代社会の病理を切開せねばな、既に何もかも膿んでいるな」
「あぁ、燃やしても、燃やしても化膿する」
「君が聖杯に託すのは犯罪者の鏖殺、中々ダークヒーローらしく、無限であって全部である悪魔の使いなる咎人の全滅だろ?まさかこの世全ての悪が処刑人という概念に成る可能性になるとは、亡者になって正解だったな」
彼の両足は幽霊だから無い。
それでも他者に触れれるのは信仰のおかげであり、攻撃は出来ないが施しや癒し、道を示す事ぐらいは出来る、彼が闘う時があるならば、それはきっと、この世全ての悪によって受肉するした後でしか成り立たないだろう。
かつての正義の味方えみやしろうとは違う彼を祝福した。

「喜べ少年、君の願いは漸く叶う」

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