fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

第五、第六のアヴェンジャー

「エリスゥウウウウウ!」
アマゾネス達の女王が叫ぶ。
そのマスターも息を怒りで荒くしている。
興奮の息は腸が煮えた影響の蒸気なのか。
「貴様を許さない、軍人てしての私を侮辱して!」

煙草に硝煙の臭いを纏わす二人。
一人は戦争をビジネスとする傭兵組織のリーダー、もう一人は、戦国の傭兵長雑賀孫市。
「戦場で飯を食ってる身としてはエリスさまさまなんだが、なぁ!」
「戦場に女はいらねぇ、まぁいたら傷物にするがな! 戦場だけに!」

「お前を許さん!」
ブーティカが怒る。
そのマスターの軍人も激昂している。
「祖国を汚して凌辱した悪魔共めが」
その二人をイタリア人の政治家とローマ皇帝ロムルスは、無様だと一蹴した。
「それが世界戦争だよ、敗残兵」
「むしろありがたいと思え、ローマに支配される事に!」

エリスが腹を抱えて笑っている。
そのマスター、時計塔の鬼才も。
「あぁ、なんて笑殺話だろうか」

隔離の意味、人理が滅びた真実。
その謎は少し浅くなった次第だ。

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