fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

アサシン・裏


「法力カッター! パパウパウパウ!」

白い足袋をした男がまた増えた、それが処刑人のマスターで、彼は京都出身の退魔の者。
その法力で出来たカッターで、ダブル・ガン・ブレードの弾丸を次々に切り落とした。

「どうした、次に君は『またお前か?』と言う!」

「またお前か?   ……………ハッ!」
「君達の思考は浅はかなのだよ」
ハイカラなファッションをした男性だ。
頭にはシルクハットを被っている男性。
「さぁ、君には、天罰が送られる!!」
「ふむ、この処刑人に何を命ずるの?」
「当然、貴様の断罪じゃ!」
「なら、業力キャッチャー」
その命ずるための令呪を奪った。
「では、令呪をもって命ずる、暫く、ファミリーマートのバイトに勤めていろ」

「は?」

史上最もありえない令呪の酷使。
カオス、というにはありのまま。
残った若者となった爺は嘲った。
「さて、僕は『天魔の王子様』と名乗るよ」
「は?」

戦闘がぐだぐだに進行するなか、一方その頃バイトをしているアサシンは、苛立ちを覚えていた、不良、銀髪の長髪に長ランをした男が、金髪とギャルとイチャイチャしながら、レジに来たのだ、なんか殺したくなるよね。
というかリア充爆発しろ。
「てか、ちょーありえないんすけど」
「そうだね、なんで英霊サーヴァントがバイトしてるの? あっ、ショッポ下さいな」
「当店では、妄想と未成年への煙草の販売は禁じられていますから」
「え?    大人ですよ?」
そう言って免許証を提示する。
「堂々と偽装されたのを使われても困ります」
「えー、私の彼のする事は『真』なのよ?」
「と申し上げられましても知りません」
「融通効かないし眉間の皺も濃いよな」
「超ウケる」

抜刀していた。

「選べ、ファミチキか、死か」

「この前YouTubeで見たなぁ、あ、ファミチキの方をお願いします、二個、お願いします、一つは普通ので、俺のはスパイシーで」

「かしこまりました、冷ましますか?」

「どんな接客方法だよ!  初めて聞いたぞ!」

「や、山田君、もしかして関西出身?」

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