fate/badRagnarökーー魔王の名はアーリマンーー

家上浮太

ヴァーサーカー・表

「ジナコォォォオオオ!」

番長が叫んだ、白い学ランの少年。
金髪碧眼、ドイツ系の少年である。
彼は、日本に来て『男気』を学んだ。
とある伝説の喧嘩師に喧嘩を学んだ。
だが、全ては可愛い妹を護るためだ。
「何処だ! 返せ!」
「幼女を拉致するなぞ外道なり、 この私が絶対許さん、 サーチ・アンド・デストロイ!」
放電するチェーンソーを両手で抱えながら疾走しながら、敵を倒していく煙管を口にくわえた長いスカートのセーラー服のスケバン。
そのマスターとサーヴァントが、敵に向かっていく、敵は皆獣性魔術によって狼男になった者達だ、ナチスではない黒い軍服、て言えども、ヴェアウルフの系譜だけは継いでいるし、何より自衛隊の特務部隊の組織である。

極夜師団。

かつて黒色のカラーギャングがいて、『我々は狼なり』と宣言した賊がある、その組織の解散後、正確には一人の狂ったヤンデレの少女に壊滅させられて、今の彼等が存在する。

「彼女は我々の計画の礎になるのだよ、カナギリ君、誇りたまえ! そんな妹の兄だと言うことに、さぁ、やりあおうか、我は狼なり」

野性味溢れるオールバックに発達した犬牙、その全てが彼こそは狼そのものだと錯覚させた、何より彼も、偽者のビーストであった。

「我、理なき獣、しかし暴力の真理を会得した人畜生、そして、今では立派な破壊王だ」

「出してみろ、それを俺は正面突破する」

「砕け散れ! 霊基の髄まで…………ファァァアールバァウゥティィィィィァィイイイイ!」

発達した巨人の右腕、それが番長を残酷に打つ、三重の意味で、巨人の王の一撃である。

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