正反対の僕と彼女~2人の関係の行方~
#2 3.海水浴~僕らの夏休み1~その1
さて、早いものでもう週末だ。晴人と結華は、学校の最寄り駅前のロータリーで全員がそろうのを待つ。
「しかし、早く来過ぎじゃない? まだ集合時間の30分前だよ」
「いいじゃん、遅刻したり時間ぎりぎりでくるよりかはさー」
「それもそうだけどさー」
2人が話しながら待つことかれこれ10分。ようやく習志野と大河がやってくる。さらに5分遅れて集合時間の15分前、8時45分には泉もやってきて全員集合した。
「おはよう、みんな早いね」
「おはよう、泉さん。僕が早いのはゆいねえのせいだよ」
「本当にお姉さんにかなわないんだね」
「昔からだからね」
ユウトは楽しそうにはしゃぐ結華を眺めながらその後ろをのんびり泉と共についていく。
電車に揺られ、一度乗り換えをすれば1時間半ほど。ようやくついたのはデートスポットとしても有名な江の島、七里ガ浜。
「着いたー」
「着きましたね」
「人がやっぱり多いわね」
デートスポットとして有名なこともあり、カップルも多く、島の方は人でごった返していた。
「どうする? 泳ぐ? それともあちこち回る?」
「お昼は海鮮丼の美味しいお店を知ってるから、そこに行くって事だけは決まってるんだよ」
「まあ、せっかく来たんだし泳ごうよ」
泉の一言に全員が頷き、それぞれ着替えてくることになった。女子更衣室は少し列もできており、当分時間がかかりそうだという事で、晴人と仁は場所取りもすることにした。
待つこと20分ほど、晴人と仁が待つのにも飽きてきたところで、ようやく女性陣が着替えを終えてやってくる。
「お待たせ、どうかな?」
真っ先に現れた、泉はふわりと回り水着を見せる。
「おお、すっげーにあってるよ」
「……うん、まあ、いいと思います」
晴人は、その綺麗さに一瞬目を奪われかけ、一歩遅れて少し敬語になりながら泉をほめる。
「ハルくーん、見てみて、私と優美ちゃんも似合ってるでしょ」
「私まで無理やり引っ張らないでくださいよ」
泉の後ろから、習志野を引きつれて結華は晴人の前に出る。
「えっ、あ、うん。似合ってると思うよ、ゆいねえも習志野さんも」
「そっ、そう」
「そっか、似合ってるかー。うん、よかったよ」
3人の水着を褒めおえた晴人は、4人の後ろをついていき海に入る。
「うわっ、冷たい」
「そうだね、思ってたより冷たいね」
ぬるいというよりも少し冷たい水温に驚きながらも、5人は海の中を進んでいく。足も届かなくなってきたところで、晴人は浮輪に乗って伸びている。
「晴人も泳ぎなよ。泳げないわけでもないでしょ?」
「うん、まあ、泳げないことはないんだけどね。こうやってのんびり流されるのも悪くないんだよ。こう、体の力とか抜いてダルんってするのが」
「普段もあんまりエネルギー使ってるようには見えないけど」
はははっと晴人は乾いた笑いを浮かべる。
「まあ、何も考えず、なににも追われずのんびりするのもいいでしょ」
「晴人は宿題終わったのか?」
「うん、まあ終わらせたよ。夏休みは毎年姉さんに振り回されてたからね」
ユウトはやれやれといった様子で、泳ぎまわる結華に視線を向ける。
「お前も大変だな」
「もう慣れたけどね。それにみんなで遊ぶのも悪くないかもな」
「そっか、じゃあ次はビーチバレーしない? 習志野さんもこっち来て」
「えっ、私はいいわよ」
「いいから早く、早く」
泉に連れられ岸まで戻って来た5人は少し離れたところにあるビーチバレーボール場所に向かう。
「しかし、早く来過ぎじゃない? まだ集合時間の30分前だよ」
「いいじゃん、遅刻したり時間ぎりぎりでくるよりかはさー」
「それもそうだけどさー」
2人が話しながら待つことかれこれ10分。ようやく習志野と大河がやってくる。さらに5分遅れて集合時間の15分前、8時45分には泉もやってきて全員集合した。
「おはよう、みんな早いね」
「おはよう、泉さん。僕が早いのはゆいねえのせいだよ」
「本当にお姉さんにかなわないんだね」
「昔からだからね」
ユウトは楽しそうにはしゃぐ結華を眺めながらその後ろをのんびり泉と共についていく。
電車に揺られ、一度乗り換えをすれば1時間半ほど。ようやくついたのはデートスポットとしても有名な江の島、七里ガ浜。
「着いたー」
「着きましたね」
「人がやっぱり多いわね」
デートスポットとして有名なこともあり、カップルも多く、島の方は人でごった返していた。
「どうする? 泳ぐ? それともあちこち回る?」
「お昼は海鮮丼の美味しいお店を知ってるから、そこに行くって事だけは決まってるんだよ」
「まあ、せっかく来たんだし泳ごうよ」
泉の一言に全員が頷き、それぞれ着替えてくることになった。女子更衣室は少し列もできており、当分時間がかかりそうだという事で、晴人と仁は場所取りもすることにした。
待つこと20分ほど、晴人と仁が待つのにも飽きてきたところで、ようやく女性陣が着替えを終えてやってくる。
「お待たせ、どうかな?」
真っ先に現れた、泉はふわりと回り水着を見せる。
「おお、すっげーにあってるよ」
「……うん、まあ、いいと思います」
晴人は、その綺麗さに一瞬目を奪われかけ、一歩遅れて少し敬語になりながら泉をほめる。
「ハルくーん、見てみて、私と優美ちゃんも似合ってるでしょ」
「私まで無理やり引っ張らないでくださいよ」
泉の後ろから、習志野を引きつれて結華は晴人の前に出る。
「えっ、あ、うん。似合ってると思うよ、ゆいねえも習志野さんも」
「そっ、そう」
「そっか、似合ってるかー。うん、よかったよ」
3人の水着を褒めおえた晴人は、4人の後ろをついていき海に入る。
「うわっ、冷たい」
「そうだね、思ってたより冷たいね」
ぬるいというよりも少し冷たい水温に驚きながらも、5人は海の中を進んでいく。足も届かなくなってきたところで、晴人は浮輪に乗って伸びている。
「晴人も泳ぎなよ。泳げないわけでもないでしょ?」
「うん、まあ、泳げないことはないんだけどね。こうやってのんびり流されるのも悪くないんだよ。こう、体の力とか抜いてダルんってするのが」
「普段もあんまりエネルギー使ってるようには見えないけど」
はははっと晴人は乾いた笑いを浮かべる。
「まあ、何も考えず、なににも追われずのんびりするのもいいでしょ」
「晴人は宿題終わったのか?」
「うん、まあ終わらせたよ。夏休みは毎年姉さんに振り回されてたからね」
ユウトはやれやれといった様子で、泳ぎまわる結華に視線を向ける。
「お前も大変だな」
「もう慣れたけどね。それにみんなで遊ぶのも悪くないかもな」
「そっか、じゃあ次はビーチバレーしない? 習志野さんもこっち来て」
「えっ、私はいいわよ」
「いいから早く、早く」
泉に連れられ岸まで戻って来た5人は少し離れたところにあるビーチバレーボール場所に向かう。
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