黒套の復讐者

幻日刀飛

登録

ラインは宿屋のおじさんから聞いた通り大通りを南にむかう。
昨日町に入ったのは西の方からだった。
西の方は住宅地、北は商業地区、東には飲食店や宿屋がある。そして南の方にギルドや教会があるらしい。
ラインは小さな村で暮らしてきて見たことのないものばかりでキョロキョロと辺りに目がいってしまう。
途中格闘指南所があり、とても気になったが今日は予定を優先することにし名残惜しそうにギルドへ向かう。
程なくしてギルドへ到着する。ラインは少し緊張を覚えながらギルドの中へ入っていく

中はカウンターと少し奥に掲示板、更に奥の方はテーブルやイスごいくつかある。
カウンターにはニコニコした女性が立っていてこちらを見ている。
「依頼ですか?それとも受注ですか?」
こちらが喋り出す前に問いかけてきてくれた。
「あっ...とっ登録にきたまし。」
緊張で声が少しうわずった。
お姉さんはクスッと少し笑い
「こちらの用紙にご記入お願いします。」
ラインは名前や年齢等書いてふと止まる
職業・・・
ラインは特に職も持ってなく今は旅人の身
旅人でいいのか悩んでいると
「どうかしましたか?」
お姉さんが優しく問いかけてくれる?
「えっと...ここの職業なんですけど...」
「あぁ、えっとラインさんね、ラインさんは剣や魔法は使えますか?」
「いえ......弓なら、少しは...」
「あらっ狩人さんですか。」
「狩人なんてそんなっ」少し慌てて返す
「山に動物を狩りに行ってましたが本格的な狩人はとても...」
「どっちかというと格闘術の方がましだと思います。」
「なるほど。そーゆー時は冒険者って書いときましょう。」
「冒険者...ですか?」
「はい。剣士とか魔法使いとかわかりやすくていいですけど、全てが当てはまるわけではないので冒険者で大丈夫ですよ。それか格闘家、武道家あたりでもいいのかな?」
「...なら冒険者で...」
書き終えて用紙をお姉さんに渡す。
「じゃ次はこちらへ」と奥の扉の方へと誘導された。

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