ロリポップ
回想2
私が風邪で休んだらとても心配して電話までかけてくれた。
髪型を変えたらすぐに気づいてくれて褒めてくれた。
洋服もよく褒められた。
誕生日にはお菓子のプレゼントをくれた。
てっきりみんなにしていると思い気にしていなかったけど
もしかしたら…
なんて自意識過剰といわれたらそれまでだけど。
お風呂からあがると吉野さんから着信が来ていた。
慌てて掛け直す。
「ごめんなさい!お風呂入ってて!」
「こっちこそごめんね。夜に電話して。もっと話したくなってさ…」
単純に嬉しかった。
私と話したいと思ってくれる人がいるなんて。
その日は夜ふかししてずっと吉野さんと電話した。
初めての長電話のはずなのになぜか緊張はしなかった。
時間がたつのを忘れて夢中ではなした。
そしていつしかお互いの夢の話になった。
「ねえ、南ちゃんは大学に進学するんだよね。将来なんになりたいの?」
「私は社会福祉士になりたいです。そして児童相談所とか児童擁護施設で働きたいなと思ってます。」
ここで吉野さんの声が聞こえなくなった。
そっか…と呟く声が遠くから聞こえた。
「吉野さん?どうしました?」
なにか悩んでいる様子で少し沈黙が続いた。
私がなにかいらないことを言ってしまったかと少し焦っていたら吉野さんがようやく話始めた。
「あの、俺さ。あんまり人には言ってないんだけど乳児院からずっと施設でそだったんだよね。南ちゃんになら言ってもいいかなって…あぁごめんねこんなこといって。」
初めて彼の過去を一つ知った。
髪型を変えたらすぐに気づいてくれて褒めてくれた。
洋服もよく褒められた。
誕生日にはお菓子のプレゼントをくれた。
てっきりみんなにしていると思い気にしていなかったけど
もしかしたら…
なんて自意識過剰といわれたらそれまでだけど。
お風呂からあがると吉野さんから着信が来ていた。
慌てて掛け直す。
「ごめんなさい!お風呂入ってて!」
「こっちこそごめんね。夜に電話して。もっと話したくなってさ…」
単純に嬉しかった。
私と話したいと思ってくれる人がいるなんて。
その日は夜ふかししてずっと吉野さんと電話した。
初めての長電話のはずなのになぜか緊張はしなかった。
時間がたつのを忘れて夢中ではなした。
そしていつしかお互いの夢の話になった。
「ねえ、南ちゃんは大学に進学するんだよね。将来なんになりたいの?」
「私は社会福祉士になりたいです。そして児童相談所とか児童擁護施設で働きたいなと思ってます。」
ここで吉野さんの声が聞こえなくなった。
そっか…と呟く声が遠くから聞こえた。
「吉野さん?どうしました?」
なにか悩んでいる様子で少し沈黙が続いた。
私がなにかいらないことを言ってしまったかと少し焦っていたら吉野さんがようやく話始めた。
「あの、俺さ。あんまり人には言ってないんだけど乳児院からずっと施設でそだったんだよね。南ちゃんになら言ってもいいかなって…あぁごめんねこんなこといって。」
初めて彼の過去を一つ知った。
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