異世界に転生したので楽しく過ごすようです
第118話 仕込みを買いに行くようです
ジュリからクエストが達成出来なかった、理由を聞いた俺は泣いていた。俺だけでなく、フェイも女神も泣いていた。
「ギリングとギャリーはじあわぜにね……」
「ごども大事にじでね……」
二人は少し泣きすぎと思わなくもないが、泣きたくなる気持ちも分かる。……やっぱり家族というのはあの様に美しいものがいいに決まってるよな……。
まぁそんなこんなでクエストが達成出来なかったことを了承した俺は、このあと何をするか悩んでいる。
「今何時だ?」
「午後一時くらいかと思われます」
「昼過ぎか。教えてくれてありがとうなレン」
もうそんな時間かぁ。俺、昼飯食ってないな……。
「皆、昼ご飯は……」
「私とフェイは食べてるわ」
知っとるわ!お前らは酒も飲んでたしな!
「クエスト組も食べてるわね」
クエスト組も食ってたのか。となると?
「えっ。じゃあ食ってないの俺だけ?」
「「「うん」」」
マジかあ。ならもうマジックボックス内にあるやつ食っとこ……。
「昼ご飯はいいや。他に何かする事あったっけ?」
「あなたが結婚式本番に着る衣装を買うくらいかしら?」
「それがあったな。よし、じゃあ見繕いに行くか。皆もそれでいいな?」
「「「うん」」」
というわけでやって来ました!服屋さん!ここに俺達が求める服は果たしてあるのだろうか。
俺達はその服屋さんの中へ。
「いらっしゃいませー。今日はどんなご予定で来られたの……ってあんたはうちの旦那を変態にしやがった野郎だね!?」
服を買う以前の問題だった。とばっちりって怖いよな。
「それはかくかくしかじかで!だから俺は悪くないんです!」
「なんだい!かくかくしかじかって!ふざけてるのかい!?」
「くっ……!かくかくしかじかは魔法の言葉じゃなかったのか……!」
「あなた、相当な馬鹿ね……」
馬鹿とはなんだ馬鹿とは!かくかくしかじかって言えば、内容は全て説明されるんじゃなかったのか!?
「ふざけてるような奴に買わせる服はないね!さあ帰った帰った!」
「少しお待ちください。私はフェイリスと申します」
「フェイリスだって……?お、王女様ですか!な、なぜフェイリス様がこんな薄汚い所へ!」
「お忍びで参りました。ここで服を買いたいのですか、よろしいですか?」
「はい、もちろんでごさいます!よろしければ私がフェイリス様に似合うお服を見繕いますが……」
「今日、買いに来たのはこのお方の大事なお服なのです。ですからその提案は嬉しいのですが、今回はご遠慮させていただきます。また今度よろしくお願いしますね?」
「は、はい!」
おぉ。すごく王女らしかった。引きこもりだったが嘘のようだ。自信が付いてきたのだろうか?
「ふふん。どうよ私の王女ぶり」
「いやぁ意外と支持されててすごいなぁと」
「意外ってなによ!」
「まあまあ、そんな事は後でにして服を見ていこうぜ。フェイ以外の皆は既に店内に散らばってるしな」
行動起こすの皆早いよなぁ。気付いたら俺が置いてけぼりになるし。
俺も服を選ぼうとしたのだが、俺はどんな服を選べばいいのか知らなかった。そこで、ジュリに尋ねる。
「ジュリ、俺ってどんな服装をした方がいいんだ?」
「なるべく、黒のタキシードで黒のマントに黒のシルクハット、後は顔の上半分を隠した仮面かしら?」
「それなんてタキシード仮面?」
「想像はそんな感じでいいわよ」
マジか。俺タキシード仮面になるのか。あんなイケメンになれないぞ。
「このタキシードは主様に似合うでしょうか?」
レンが俺の所にタキシード一式を持ってきた。
「じゃあこれ持って試着室に行って着替えてくれるかしら?」
「りょーかい」
言われた通りに試着室へ。タキシードってなんだかんだ言ってかっこいいよね。タキシード仮面とか見てると特にそう思う。
俺はそんな事を考えながら、タキシードに着替える。
「こんな感じだが?」
「んー。ちょっと大きいのかしら?あんまりスマートって感じがしないわね。もう少し、線が細いやつを着てもらっていいかしら?」
「オッケー」
俺に違うタキシードが渡される。
「どうだ?」
「んー?何かが違う。目?顔?」
「それはどうにもならんぞ」
「嘘よ。多分丈が合ってないのよ。じゃあ次はこれ」
「ガンガンいこうぜ」
それから俺は何着ものタキシードを着ては脱ぎ、着て脱ぎをした。
それが疲れるのなんのって話だ。最後らへんはもう着替えたくなかったぞ。
まぁそのおかげもあって満足のいくタキシードが見繕われた。
後はそのタキシードに合う、シルクハットと仮面を見つけるだけだったのだが……。
「これどう?」
「ミルがすごくかわいいのー!」
「わ、私にはこんなの似合わないと思うのだが……」
「エルシャ様は素晴らしいお体をしていらっしゃるので、体の線が分かるこれくらいがちょうどいいのですよ」
「レンもずっとメイド服見たいのじゃなくて、リンみたいにかわいくなろうとしていいのよ?」
「ひゃう!な、なんで知ってるんですかっ!」
「私はこれくらいがちょうどいいのです」
「私も皆みたいに着替えてみようかなぁ」
「フェイ、ふわふわしたやつ着てみる?」
「う、うん。試してみる」
「皆可愛いねぇ!女神の私よりも女神みたい!いやこれは天使の方があってるかも!」
みたいな感じで、全く進んでいない。
いやまぁ皆年頃の女の子だし服に興味があるのは仕方がないんだけど、俺を放置するのはどうかと。
まぁいいや一人で選ぼう……。
俺はいい感じのシルクハットを手に取り、かぶってみた。
その状態で鏡を見てみるのだが、なんとまあ似合ってないこと。俺にはシルクハットは早かったみたいだ。
「このパンツかわいい」
「ミル、あなた勝負下着にする気ね?」
「さ、最近胸がこう、なんていうか大きくなってきてな……」
「エルシャ!それは当てつけか!ちっちゃい私への当てつけか!」
「フェイにも未来はある……と思うぞ」
「なによその間は!」
「フェイ様、落ち着いてください。それとエルシャ様、この下着ならきつくないと思いますよ」
「あ、ありがとう」
「パンツって必要?」
「ゼ、ゼロちゃん!?何言ってるのっ!とても大事なんだからっ!」
「むふふっ。こりゃあいいながめだのぉ!」
女神、お前何してんの。それと皆は俺がいるのを忘れてない?あんまり下着の話をされると気まずいんだけど。
俺はそんな気まずい気持ちを抱えながらシルクハットと仮面を再び選び始める。
「ギリングとギャリーはじあわぜにね……」
「ごども大事にじでね……」
二人は少し泣きすぎと思わなくもないが、泣きたくなる気持ちも分かる。……やっぱり家族というのはあの様に美しいものがいいに決まってるよな……。
まぁそんなこんなでクエストが達成出来なかったことを了承した俺は、このあと何をするか悩んでいる。
「今何時だ?」
「午後一時くらいかと思われます」
「昼過ぎか。教えてくれてありがとうなレン」
もうそんな時間かぁ。俺、昼飯食ってないな……。
「皆、昼ご飯は……」
「私とフェイは食べてるわ」
知っとるわ!お前らは酒も飲んでたしな!
「クエスト組も食べてるわね」
クエスト組も食ってたのか。となると?
「えっ。じゃあ食ってないの俺だけ?」
「「「うん」」」
マジかあ。ならもうマジックボックス内にあるやつ食っとこ……。
「昼ご飯はいいや。他に何かする事あったっけ?」
「あなたが結婚式本番に着る衣装を買うくらいかしら?」
「それがあったな。よし、じゃあ見繕いに行くか。皆もそれでいいな?」
「「「うん」」」
というわけでやって来ました!服屋さん!ここに俺達が求める服は果たしてあるのだろうか。
俺達はその服屋さんの中へ。
「いらっしゃいませー。今日はどんなご予定で来られたの……ってあんたはうちの旦那を変態にしやがった野郎だね!?」
服を買う以前の問題だった。とばっちりって怖いよな。
「それはかくかくしかじかで!だから俺は悪くないんです!」
「なんだい!かくかくしかじかって!ふざけてるのかい!?」
「くっ……!かくかくしかじかは魔法の言葉じゃなかったのか……!」
「あなた、相当な馬鹿ね……」
馬鹿とはなんだ馬鹿とは!かくかくしかじかって言えば、内容は全て説明されるんじゃなかったのか!?
「ふざけてるような奴に買わせる服はないね!さあ帰った帰った!」
「少しお待ちください。私はフェイリスと申します」
「フェイリスだって……?お、王女様ですか!な、なぜフェイリス様がこんな薄汚い所へ!」
「お忍びで参りました。ここで服を買いたいのですか、よろしいですか?」
「はい、もちろんでごさいます!よろしければ私がフェイリス様に似合うお服を見繕いますが……」
「今日、買いに来たのはこのお方の大事なお服なのです。ですからその提案は嬉しいのですが、今回はご遠慮させていただきます。また今度よろしくお願いしますね?」
「は、はい!」
おぉ。すごく王女らしかった。引きこもりだったが嘘のようだ。自信が付いてきたのだろうか?
「ふふん。どうよ私の王女ぶり」
「いやぁ意外と支持されててすごいなぁと」
「意外ってなによ!」
「まあまあ、そんな事は後でにして服を見ていこうぜ。フェイ以外の皆は既に店内に散らばってるしな」
行動起こすの皆早いよなぁ。気付いたら俺が置いてけぼりになるし。
俺も服を選ぼうとしたのだが、俺はどんな服を選べばいいのか知らなかった。そこで、ジュリに尋ねる。
「ジュリ、俺ってどんな服装をした方がいいんだ?」
「なるべく、黒のタキシードで黒のマントに黒のシルクハット、後は顔の上半分を隠した仮面かしら?」
「それなんてタキシード仮面?」
「想像はそんな感じでいいわよ」
マジか。俺タキシード仮面になるのか。あんなイケメンになれないぞ。
「このタキシードは主様に似合うでしょうか?」
レンが俺の所にタキシード一式を持ってきた。
「じゃあこれ持って試着室に行って着替えてくれるかしら?」
「りょーかい」
言われた通りに試着室へ。タキシードってなんだかんだ言ってかっこいいよね。タキシード仮面とか見てると特にそう思う。
俺はそんな事を考えながら、タキシードに着替える。
「こんな感じだが?」
「んー。ちょっと大きいのかしら?あんまりスマートって感じがしないわね。もう少し、線が細いやつを着てもらっていいかしら?」
「オッケー」
俺に違うタキシードが渡される。
「どうだ?」
「んー?何かが違う。目?顔?」
「それはどうにもならんぞ」
「嘘よ。多分丈が合ってないのよ。じゃあ次はこれ」
「ガンガンいこうぜ」
それから俺は何着ものタキシードを着ては脱ぎ、着て脱ぎをした。
それが疲れるのなんのって話だ。最後らへんはもう着替えたくなかったぞ。
まぁそのおかげもあって満足のいくタキシードが見繕われた。
後はそのタキシードに合う、シルクハットと仮面を見つけるだけだったのだが……。
「これどう?」
「ミルがすごくかわいいのー!」
「わ、私にはこんなの似合わないと思うのだが……」
「エルシャ様は素晴らしいお体をしていらっしゃるので、体の線が分かるこれくらいがちょうどいいのですよ」
「レンもずっとメイド服見たいのじゃなくて、リンみたいにかわいくなろうとしていいのよ?」
「ひゃう!な、なんで知ってるんですかっ!」
「私はこれくらいがちょうどいいのです」
「私も皆みたいに着替えてみようかなぁ」
「フェイ、ふわふわしたやつ着てみる?」
「う、うん。試してみる」
「皆可愛いねぇ!女神の私よりも女神みたい!いやこれは天使の方があってるかも!」
みたいな感じで、全く進んでいない。
いやまぁ皆年頃の女の子だし服に興味があるのは仕方がないんだけど、俺を放置するのはどうかと。
まぁいいや一人で選ぼう……。
俺はいい感じのシルクハットを手に取り、かぶってみた。
その状態で鏡を見てみるのだが、なんとまあ似合ってないこと。俺にはシルクハットは早かったみたいだ。
「このパンツかわいい」
「ミル、あなた勝負下着にする気ね?」
「さ、最近胸がこう、なんていうか大きくなってきてな……」
「エルシャ!それは当てつけか!ちっちゃい私への当てつけか!」
「フェイにも未来はある……と思うぞ」
「なによその間は!」
「フェイ様、落ち着いてください。それとエルシャ様、この下着ならきつくないと思いますよ」
「あ、ありがとう」
「パンツって必要?」
「ゼ、ゼロちゃん!?何言ってるのっ!とても大事なんだからっ!」
「むふふっ。こりゃあいいながめだのぉ!」
女神、お前何してんの。それと皆は俺がいるのを忘れてない?あんまり下着の話をされると気まずいんだけど。
俺はそんな気まずい気持ちを抱えながらシルクハットと仮面を再び選び始める。
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