異邦の世界でトライ&エラー 〜チート能力で世界は救えません!!!

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テンプートなプロローグ

ーーー


俺は今日も家に帰るのが嫌で、怒られない程度の時間までゲーセンや本屋で暇を潰した。

別に父親が暴力を振るってくるとかではないが、自分の居場所がない所には帰りたいとは思わなかった。


帰り道、人気のない路地、静けさが漂う場所で俺の足音だけが心地よく響いていた。


いつからこうなっただろうか?
もっと努力をすれば良かったのか?
俺には才能がないからと切り捨てず、無駄かもしれない努力に時間を費やせば良かったのか?

そんなの死んでもごめんだ!!

結局どれだけ頑張った所で出来の良すぎるあの弟に抜かされ惨めに生きてくだけだ。

余りにも理不尽だ。

あと1年だ。
あと1年我慢すれば、さっさと適当な企業に就職してあの家から離れ一人暮らしすればいい。




いつの間にか家の前まで来ていた。
ため息を吐きながらドアを開ける。

そこはいつもの見慣れた

光景はなく、只々真っ白い光りに包まれていた。

非日常的な出来事にも関わらず、目は虚ろになり、思考もうまく働かなかった。

そして白い光に誘われるように足を踏み込んだ。


ーーー


白い光が徐々に収まり、見知らぬ光景が飛び込んできた。


「‥‥なん、‥だ?」


白い祭壇の上に俺は立っていた。
周りには白い柱が立っていて、隙間から淡い緑色の光を放っている。床には幾何学的な模様が刻まれている。

そして俺の目の前にはローブを被った者が数十人と物語に出てくるような王様らしき人と銀髪の少女がいた。

「1人!?何が起こっているのだ?」

何が起こっているのか?
それは俺が聞きたい。

王様は何やらローブの奴らと話している。

銀髪の少女が近づいてきた。
すごく可愛い。

「申し訳ございません。父が少し取り乱したようで、、、申し遅れました私はグリフォニア王国の王女セリア・シン・ルルアーノです。」

混乱の事とは思いますが、、、と色々言っているようだが全く耳に入ってこなかった。

見惚れていた。

艶やかな銀色の髪に、ガラス玉のように蒼く透き通った眼、白く美しい肌、仕草1つとっても完璧で

現実ではあり得ないような美しさだった。


「あ、あのー」

おっと危ない危ない

「あ、あー大丈夫、ちゃんと聞いてます。
もしかして、ここって異世界とかいうやつなんでしょうか?」

思わず見惚れて忘れそうだったが、今1番確認したいことだ。

「はい。そうです。随分と理解が早いですね?もっと混乱しているのかと思いました。」

なんとなく予想はしてた。向こうではそういう異世界物を読み漁っていたし。

それにまさか、混乱とか以前に君が美しすぎて、見惚れていた。なんて言えるわけがない。

「取り敢えずこんな所では、落ち着けないですよね?王城まで行きましょう。」

と言って王城まで行く事となった。
城とか余計落ち着けないんだが。

道すがらセリア王女がこの世界の事について色々と教えてくれた。

ここは『ソド』と呼ばれる世界で、大きく分けて3種族が住んでいるという。魔族、人族、亜人族だ。
魔族は好戦的で凶暴、戦闘能力が高い。
人族は地球と見た目はほぼ変わらない。魔法は使える。
亜人族は種類が多く、代表的な者でいうとエルフやドワーフ等だ。
他にどんな種族がいるのか気になるな。あとで調べておかないとな。

そして俺たちが今いるところがグリフォニア王国と呼ばれる国で、人族の国は4つあるが、その中でも1番の大国だという。
大国というのと、魔族の国から最も近いという事もあり、魔王率いる魔族によって狙われ、危機に瀕している。
その危機を脱するために『白き祭壇』というさっき俺がいたところで儀式を行ったという。

あれ?

てことはこれ俺が異世界転移してチート能力もらってハーレム作ってウハウハなんじゃね?とか思ったが、いやまぁそんな甘かねぇよなとも思っていたんだか、、、


どうやらセリア王女曰くチート能力が与えられているという事が分かった。


なんだそれ!!テンプレすぎんだろとか思ったが口には出さなかった。

いや確かに勇者として召喚されたくせに力ないと意味ないよな。

王城までは歩いてきたがそんなにかからなかった。『白き祭壇』は城の地下にあったからなんだけど。


「それでどうする?我々グリフォニアを救ってはくれぬか?」

偉そうな態度だが王様ならこれが普通なのかもしれない。

さて、どうするかと言われてもな。
ま、でももちろん、、、


「ああ、やらせてもらおう。」

別に正義感とかでもなんでもないが、普通にこうゆう展開にワクワクしていた。


王様は心底ホッとした様子で息を吐いてから
「うむ。だが本来は勇者は4人召喚されるはずだったのだ、1人で大丈夫か?」


そう、本来『白き祭壇』で召喚される人数は4人だという。勇者召喚は過去に何度も行われていて、文献によると毎回必ず4人召喚されるらしい。
1人だけ召喚される事は一度もなかったという。

あと3人も勇者がいたら、分散されてハーレム出来なくなるから都合が良かった。

明らかにイレギュラーな事態なのだろう。

だが

「大丈夫でしょう。セリアが言うには召喚されていない者の3人分の力が授けられているようですから。」

呼び捨てなのはそう呼べとセリアに言われたからだ。王女様と言ったら、セリアと呼んでくださいと笑顔で謎の威圧をかけられたからしょうがなく呼び捨てて呼んでいる。

これはフラグか?

ハーレム道まっしぐらだな


「3人分!?セリアそれは本当なのか?」

王様には分からないらしいが、セリアは魔法に優れているらしく、俺の魔力量が分かるらしい。

それによると通常の勇者よりも3倍以上はあるという。

「ええ、確かめれば分かりますが取り敢えず今日はこれで休んでもらう事にしましょう。色々あって疲れていると思いますから。勇者様の力は明日確認しましょう。それでよろしいでしょうか?」

よろしいんだけど、、、

「ああ、それはありがたいんだけど、そういえばそっちの事は色々聞いたんだけど俺の事はまだ説明してなかったから


俺は紫乃崎 優だ。よろしく。」

セリアは反芻するように
「シノザキ・スグル、ですね、覚えました。
ではスグル、ゆっくり休んでください。」


用意された部屋はとても豪華だった。
大きな天蓋付きの高級そうなベットに、なんかよく分からんぐちゃぐちゃな絵や数々の調度品が置かれていた。

やべぇーな、さすが王族。

早速ベットに飛び込む。寝るには早いが、興奮の余りはしゃいでしまった。


はーまさか夢にまでみた異世界に来るとはな。大抵はここから頑張って戻ろうとするんだろうが、俺は地球に戻っても居場所なんかありはしない。それなら勇者としての居場所があるこの世界にいた方が何倍もマシだ。一応『白き祭壇』を使えば普通に戻れるらしいが。
それにしてもチート能力かーどんな能力なんだろうか、ワクワクするな。

明日が楽しみだ。


明日から始まるチートハーレムな人生に夢を馳せ、スグルはゆっくりと眠りについた。
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色々とガバガバな気がしますが、、

何か気になる事や誤字などあればコメントお願いします。

キリのいいところまで投稿頻度はなるべく早くします

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