奇怪死神〜殺戮機械が異世界転移

天流紅星

機械と村探索

前回の3行あらすじ
目的地到着
モチモチモチモチ
NPC・・・


あれから門番さんの名前を聞いた後、無事に村の中に入れましたが、何故すれ違う人が皆二度見するのでしょう?
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村人視点
「おい、アレスライムじゃないか?」
「何で襲われ無いんだ?」
「溶かされないのか?」
「それよりあの子可愛く無いか?」
「ああ、アレは確実に美人になるぞ」
「あのスライム、服だけ溶かしてくれねぇかな」
「「「「「それな!」」」」」
「・・・男って馬鹿ね」
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主人公視点
   何故でしょうか、急に寒気がしてきました。
   まあ、それは置いといて実はワタシは無一文だったのですが,それを言ったら門番のジャレッドさんがお金をくれました。いじったのにくれるなんて優しいですね。そのうち身ぐるみ剥がれますよ?
   まあ、ソレはいいとして、果たして幾ら入っているのでしょうか?・・・・・・?えー、今確認した所、日本円ではなく、100円程の大きさの銀貨5枚、500円程の大きさの金貨3枚、そして1円程の大きさの白い硬貨が1枚入ってました。
   むむむ、困りました、価値がわかりません。どうしましょうか・・・。
『銀貨は1000円、金貨は10万円、白貨は1000万円です。』
   おや?鑑定極でも発動したんですかね?なるほど、合計1010万1000円ですか・・・鑑定極さん、もう一回お願いします。
『銀貨は1000円、金貨は10万円、白貨は1000万円です。』
   何故田舎の門番さんがそんな大金出せるんですかねぇ・・・。
   まぁ、機械のワタシが気にしてもしょうがないか・・・おっと、ついつい素が出てしまいましたね。
   失礼しました。
   え?何故口調を変えているのか?ふふふ、後でお伝えしますね。
   さて、話を戻しましょう。
   この約1000万円で何を買いましょうか?あ、あのお婆さんの売ってるリンゴ美味しそうですね。
   優しそうなお婆さんが売ってるリンゴが不味い訳がありません。
   よし、買いましょう。
「すみません、コレはお幾らでしょうか?」
「おやおや、可愛い子が来たねぇ。アプルが買いたいのかい?コレは100ゴールだよ。」
   ・・・どことなくとうろもこしを病気のお母さんに届けに行った女の子を探しているお婆ちゃんに雰囲気が似ていますが、スルーしましょう。
ほう、ここではリンゴはアプルと言うのですか。
   そのまんまですね。
   ふむ、100ゴールとはどの硬貨で支払えばいいのでしょうか?
「コレで足りますか?」
   とりあえず金貨にしましたが、足りるのでしょうか?
「充分充分、はい、どうぞ。」
   どれどれ、500円程の大きさの銀貨に普通の銀貨、そして500円程の大きさの銅貨がそれぞれ9枚ずつですか。
   この大きい銅貨が100ゴールですかね?そしてアプルが2個?
「すみません、アプルが1個多いです。」
「ふふふ、それはおまけだよ。旅人にはおまけを渡す事にしているのさ。」
   ギクッ・・・すみません、旅人ではありません。
「何故分かるって顔してるね?ここに初めて来た人は大体この店に来るんだよ。」
   ほうほう、でもそれとアプルに何の関係が有るのでしょうか?
「ここにアプルを買いに来た旅人に多めにアプルを渡して、教えてくれる親切な良い人を見つけてるのさ」
   なるほど、そういう事だったんですね。
「ふふふ、さぁ、冷して有るから早い内にお食べ。」
   では、いただきます。
   シャリッ
   ・・・美味い!!


2017:11/25   行間、文章修正
2017:12/5   文章修正
2017:12/16   文章修正

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